緊急事態宣言が出ている中、夫の弟が転院しました。大変だろうなとは思いましたが、やはり大変でした。
時間通りに転院できない
まず、転院先の病院に朝10時半までに入って欲しいと言われたことからして、もう大変になりそうな予感でいっぱいでした。弟が最初に入院した病院は東京都内にあり、転院先は我が家に近い埼玉県内にあります。
入院した病院と転院先は、電車なら駅から駅までで1時間以上かかります。弟はまだ歩行が困難なので、自家用車で迎えに行く以外の方法は考えられませんでした。すると朝の通勤ラッシュにぶつかりますから、とても渋滞することが予想され、とても時間通りに転院先にたどり着くことはできそうにありませんでした。
それでも朝7時頃に家を出れば、9時には病院に着き、それからすぐに出発すれば、10時に少し遅れるくらいで済むのではないかと考えました。
しかし、考えは甘く、弟の入院先に注いたのは9時を大幅に過ぎてしまっていました。都内の病院は駐車場がなく、車を停めるのも一苦労、弟を乗せるのはさらに手間がかかり、出発はさらに遅くなってしまいました。
途中で一度弟の部屋に寄ったり、久しぶりにパンが食べたいという弟のためにコンビニに寄ったりしたために、さらに時間がかかり、転院先に着いたのは約束の時間を2時間も過ぎたお昼過ぎでした。
転院には時間がかかるし、問題も山積み
転院して、自分のベッドに落ち着くためには、一度検査が必要だし、主治医や看護師、理学療法士などの人たちと面談も必要なため、午前中に病院に入って欲しいと言われたのだな、と到着してから感じました。
リハビリのために転院したので、入院している人はお年寄りが多く、病院自体も林の中に建っているので、それまでとはずいぶん感じが違います。夫は弟がどう思うかとても不安がっていましたが、別に不満を言うこともありませんでした。
しかし、入院費用の問題や退院した後、弟の生活はどうなるかなど、まだ問題は山積みです。無事に自分の部屋に帰れるとしても、部屋が危なくないように一度片付ける必要があるので、それもまた問題です。
片付けは私たち夫婦でやれば済むことですが、弟の意思を尊重して片付けることが果たしてできるのかなど、考えるとキリがありません。もう治療の必要がなくなったから、後はリハビリを頑張ってね、と言われたため、転院は前向きなことだと受け止めていましたが、これだけ問題があるとそうとばかりも言っていられません。
転院の負担はもっと減らせるのでは?
それに転院のときにもっと負担を少なくできないのか、と考えさせられました。弟は短い距離なら支えなしで歩くこともできます。症状はそれほど重くないようですが、それでも長い時間車に乗っているのは辛そうでした。
病院側からはタクシーの手配ならできますと言われましたが、費用の関係もあって夫はすぐに断ってしまいました。でも、タクシーも今は大きな車両のものがあります。広くて楽な姿勢で移動できるなら、狭い自家用派よりは負担が少ないかもしれません。
私の父(49歳で脳出血を発症)がリハビリ専用の病院に転院する時、困った母が「救急車で運んでくれないかな~」などと言っていましたが、その気持ちも少しわかるような気がします。
また、転院する時にとても急かされたのには、困りました。早く出ていかなくてはならないことはもう十分承知しています。ベッドが空いたら、すぐに入院する患者さんがいるからです。しかし、朝の渋滞や、まだ自由に動けない弟のことを考えると、看護師さんたちの思うようにはいきません。
もう少し、急かさずに堪えてもらえると患者とその家族は大変助かります。それでも、病院内の移動は看護師さんが手早く弟を車椅子に乗せてくれたおかげで、とてもスムーズにできて感謝しています。
家族を転院させなくてはならない状況はそれほど頻繁にあるわけではないでしょう。でも、私は父のときと今回、2回経験しています。こんなこともあるんだと知っておくと、役に立つこともあるかと思って記事にしました。
とにかく無事に終わって良かったです。
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