料理が苦手、こんなグチをピシャリとはねのけられた経験が私をブログに向かわせたのかも

ブログ好き

結婚して30年以上経っているのに、今でも毎日の食事作りが苦手だと感じています。さすがに30年以上同じことを続けているので、最初の頃よりは慣れてきたとは思っていますが、それはただ慣れただけで、そこに喜びや自分からもっとこうしてみようという気持ちはないようです。

同じ年頃のお母さんにグチを言ったところ

娘たちが幼かった頃には、近所の公園しか行く場所がなかったため、そこで出会ったお母さんにグチをこぼしたくなりました。つい「毎日、料理するのが大変だよね~」と言ってみたのです。そのとき、1人のお母さんにピシャリと言われました。

私、お料理するの別に嫌いじゃないから!昔からいろいろ工夫するのが好きだったから、料理も裁縫も全然苦にならないわ。

私としては、そこから話がはずむかもしれないくらいの気持ちで言ったことだったのですが、その言いように二の句が継げず、黙り込むしかありませんでした。その人はきっとグチが嫌いだったのでしょう。今思えばそれは気持ちの良い性質だったと思いますが、そのときの私は自分の言うことを真っ向から否定されたように感じてしまいました。

そのとき、私は自由だったアパート暮らしから一転、夫の実家の敷地内に家を建てて引っ越してきたばかり。掃除1つとっても、とても大変になったような気がしていました。買い物に行くのも車を使う必要があり、これも私にはとても負担だったのです。

それに夫の祖母(夫の両親はすでに亡くなっていました)とも距離感がつかめず(向こうも同じだったでしょうが)、鬱々とした日々を送っていました。だからその一言がとても効きました。

私の経験上、心が弱っているときほど、誰かに共感して欲しいし、自分も誰かに共感したいと思います。しかし、共感を他人に強制するわけにはいきません。私にピシャリと言った人も、そう思ったから言ったまでで、私を懲らしめてやろうとか嫌な思いをさせてやろうと思ってのことではなかったはずです。

こういうことから、私は自分はこれが好きだとか嫌いとか、心の内を誰かに語るべきではないのでは?と思い始めました。自分の思うことと違うことを言われた時、一々しょんぼりしていては身が持たないし、もし私の気持ちが相手にわかってしまえば相手にも迷惑です。

共感したいときに頼れる存在

そんなことを思ってから10年以上が経った時、ブログという存在が身近なものになりました。誰もが自分の気持ちを文章にして読んでもらうことができるのです。読んでいて『あ~、この人は私と同じ』と思う時、こんなことを考える(こんな経験がある)のは私だけではないんだと感じ、とても心強かったです。ブログを読む時、私は思う存分に共感できていたわけです。

共感することに味をしめた私は、その時々で自分と同じ状況の人のブログを探すことに夢中になりました。子育てに奮闘している人、料理が苦手だけど逃げずに頑張っている人、もっと年齢が進むと親との関係に苦しんでいる人、介護をしている人、そんな人たちのブログを次々と探しては読んで、私だけではないんだと安心していたのです。

そのうち、私は自分が共感するだけでなく、誰かに共感してもらえるのではないかと考え始めました。そうしてしばらくすると自分でブログを作ってみたいと考えるようになったのです。もちろん、それだけではなく、内職でやっていたwebライターの仕事の役に立つかも、という考えもあったのですが。

共感してもらうのは難しいと知った

ブログを始めてから今年の8月でまる4年になります。共感してもらっているかどうかは、自分ではわかりません。それは読む人が勝手に感じることだからです(読者の人数から察すると、それほど共感してもらってはいないような気もします)。誰かに共感してもらうって、やはり難しいことなのでしょうね。そうすると、別にピシャリと言われたあのとき、そんなにしょんぼりしなくても良かったのかもしれません。

あのときのお母さんと実は一緒に役員をしたことがあります。向こうは私がしょんぼりしたことなど、気がついていなかったようでした。役員をしたときは、明るい元気の良いお母さんという印象で、私は何を気にしていたんだろう、と思ったのでした。

役員をしたときからでも、すでに15年以上の年月が経過しています。今でも彼女は、料理や裁縫を得意にしているでしょうか。まあ、私の料理の腕が変わらないのだから、彼女も変わらず活躍をしているのかもしれません。彼女は私をブログというものに向かわせてくれました。感謝をしないといけないですね。

しかし、今でもあのときのことを鮮明に思い出しているのですから、私も大概執念深い…ような気がします。

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