家族の形って?

家族 家族

今朝読んだ新聞の投書によると、今大ヒット中の漫画「鬼滅の刃」のラストは、鬼に家族を殺された主人公の少年が新しく自分の家族を作る(つまり結婚するらしい)というものだったそうです。

一緒に住んでいるのが家族?

そのラストシーンに対して、自分の家族を作るということは異性と結婚するだけではなく、同性のパートナーと家庭を作るのでも良いし、鬼と戦った仲間たちと暮らしていくのでも良いのではないかという意見がSNSには多数寄せられたそうです。

家庭を作るということは、かつては異性と結婚して子どもを作るということを意味していました。それが少しずつ広がってきて、さまざまな家庭の形ができてきたことが、性的少数者にとっては嬉しいという内容の投書だったのです。

確かに私も家族と言うものについて、思い込みのようなものがあったと思います。それは同じ家の下に一緒に暮らすというものだったようです。だから、私は結婚して実家を出てしまうと、実家の人たちを家族よりも一歩引いた気持ちで見ていました。

自分が結婚したことで、名字も変わってしまい、より一層実家との距離ができたと考えていたところもあります。しかし、今回夫の弟が急に入院することになり、私の考えは少し変わりました。

離れていても家族だった

夫は弟のために、諸々の手続きや連絡、必要なものの調達に部屋の片付けまで一生懸命やりました。

今回、新型コロナのせいで、病院での面会はできません。必要なものを届けるくらいなら、私が行くと言ったところ、それを夫は断りました。夫にとって離れていても弟は家族だということがよくわかりました。

5年前、私の実家の母が入院したとき、私は夫に代わりに病院に行って欲しいとは思いませんでした。私は自分で、実家に対して少し引いた気持ちでいたと思っていましたが、それは違いました。今思うと母は私の家族だったのです。離れていても家族だから、夫に代わりはできないと無意識に思っていたのでしょう。

今回のことはそれと同じです。苦しいときに親身になれるのは家族だからだと思います。だったらそれで良いではないかと思いました。普段は一緒に住んでいなくても、苦しいときに助け合えるなら、それで良いのです(だからといって、私と夫の弟が家族かというと、それはまた違いますが)。

家族なら、夫婦なら同居していなくては、などと思うことはなかったのです。私の夫は、単身赴任で夫がずっと不在になる家庭は、本来の家族の姿ではない、と言っていましたが、私はそんなことはないと、今回のことでわかりました。

いろいろな形を認めると、自分が楽になる

家族というものに対する考え方が柔軟になれば、それだけ楽になる人も増えるかもしれません。家や家族に縛られる人も減るでしょう。

どんなことでも、こうでなければと決めつけると、結局自分がしんどくなります。結婚しなければ、とか子どもがいなければ、とか決めつけていると、キリが無くなります。

子どもが生まれれば今度は、成長したらちゃんとした職に就いて、ちゃんとした人と結婚して…とこうでなければ、ということには終わりがありません。そしてそこからはみ出すと、自分の家庭は他とは違うんだ、と誰かのせいにしたくなるような気がします。

いろいろな家族の形を認めることは、結局自分を楽にすることにつながるのではないでしょうか。

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