昨日は仕事だった長女。少し帰りが遅いとは思っていました。いつもより1時間ほど遅く帰ってきた長女はこう言いました。
長女が遅くなった理由
また、自転車の鍵を失くしちゃった。家まで大変だったよ。
私は自転車の鍵を失くしたから、長女が家まで歩いて帰ってきたのかと思いました(駅から自宅まで自転車だと10分ほどですが、徒歩だと30分近くかかります)。しかし、長女は自転車を駅前に置いておくのが嫌で、担いで帰ってきたそうです。
自転車の鍵をかけても、前か後ろどちらかのタイヤは動きますから、引きずって帰ってくるならわかりますが、まさか肩に担いで帰ってくるとは驚きでした。
すれ違った人はきっとびっくりしたことでしょう。前から来る若い女性が自転車を肩に担いでいるのは、中々見られる光景ではありません。
自転車の鍵は全部失くした
せっかく苦労して家に持ち帰ってきた自転車ですが、すでに予備の鍵はありません。すべて長女が失くしてしまいました。長女は最近になって発達障害の可能性が大きいと医師に言われて、一時期はストラテラという薬まで処方されていました。
医師の言う、感覚過敏がある(長女は眩しい光や耕運機の走る音がとても苦手です)、好き嫌いが多い(野菜は食感が苦手なことが多い)、部屋が散らかっている(だから失くし物が多い)などの特徴はどれも長女にピタリと当てはまり、私もなるほどと納得したのでした。
自転車の鍵も高校時代から何度失くしたかわかりません。中学も自転車通学でしたが、1度も鍵を失くさなかったのは、長女が鍵をかけることを知らなかったおかげです。もちろん、長女が発達障害だなどとは考えもしませんでしたから、私も夫も一時はかなり厳重に長女に注意をしていました。
しかし、長女の特性を考えると、注意をするだけでは何も解決しないのではないかと思うようになりました。
自転車の鍵は失くしやすいのではないか
もちろん、長女も自分なりにいろいろと工夫をしていました。以前はポケットに入れていて鍵を失くしたので、キーチェーンでズボンのベルト通しにつなぐとか、首から下げるとか自分に良い方法を探っていたのに、少し期間があくとまた失くしてしまうという繰り返しになっていました。
自転車の鍵は家の鍵のように、解錠したらすぐにしまうことができません。自転車に乗っている間は、自転車の方に鍵がついたままの状態になります。その少しの時間で長女は鍵のことを忘れてしまうことがあるようです。
それに駅に到着する時は、もう電車に乗らないといけないと焦っている時なので、どうしても鍵のことはおろそかになってしまいます。そもそも自転車の鍵は家の鍵に比べて、失くしやすいものなのです。
今までとは別の方法を考えるべきでは?
長女は自転車を停めてすぐに鍵をかけられる方が良いと言っていましたが、それは諦めて別のやり方を探るべきではないかと思います。例えば数字を合わせてロックを解除する方式の、ワイヤーロックなら鍵を保管する必要がなくなります(その代わり、数字を覚えている必要がありますが…)。
自転車を停めてから、多少の時間がかかるでしょうが、鍵を失くしたと言って焦ることや自分を責めて落ち込むことがなくなるし、自転車屋に自転車を持ち込む手間がなくなることを思えば、大きな目で見れば時間の節約になるのではないでしょうか。
これからも工夫をして行こう!
昨日長女はずいぶんと悔しがっていましたが、我が家では毎日自転車に乗っているのは長女だけです。だから、長女だけが鍵を失くしているように感じますが、もし私たちも長女と同じ頻度で自転車に乗れば、やはり鍵を失くしているかもしれません。
長女にはあまり気にせず(少しは気にして欲しい)、自分が快適に暮らせる工夫を続けて欲しいと思います。何かを失くさないで済む工夫、何かを探し回らないでも良い工夫はきっとこれから年を取る私や夫のためにもなるような気がするのです。