今月の31日は我が家の次女の誕生日です。1996年8月31日に誕生した次女が27歳になります。次女が大学を退学して引きこもりになってから、7年が経とうとしているわけです。
最近では体の不調を訴えることが多い次女。実際に私が通っている内科の医院に行くと、貧血もあるし甲状腺の不調もあります。虫歯も随分前から放置していますが、一向にきちんと通院して治すことができません。
同じような人がいる
それで私に不調を訴えながらずっと家にいるわけですが、そんなときにこちらのブログを見つけました。
ブログを運営しているのは「すてきいいねこ」さん。1967年生まれですから、私と同年代です。お子さんは2人いて、上の娘さんはすでに独立して働いていらっしゃいます。下の21歳の息子さんが中学生の頃より、不登校になりそれとともに引きこもるようになったそうです。
メンタルクリニックに通院したこともあったそうですが、通院を嫌がるようになり、長くは続かなかったようです。我が家の次女も同じ状態だったので、とても親近感が湧きました。そんな息子さんが7月下旬より就労移行支援事業所での実習に、2週間の予定で参加。どんな作業ができるのか、できないのかを分析・評価されることになりました。
気になる!就労移行支援事業所で何をする?
事業所では、箱折作業や食品の袋詰作業、パソコンの入力作業などを行い、作業能力の確認をされたそうです。息子さんは最初の5日ほどは順調だったようですが、次第に障がいを持つ方と同じ事業所で働くことに疑問を感じ始めます。自分は障がい者ではないのに、事業所へ行って良いものか、自分はそこにいてはいけないのではないか、と思い詰めている様子だったそうです。
すてきいいねこさんは、多分もう息子は事業所に行かないだろう、と胸の内を綴っています。もし、息子さんが行かないと言うなら、自分は無理に行けとは言わないとも。それはまったくその通りです。我が子とは言えど、すでに成人している人間に命令して言うことをきかせたところで、それはまったく無意味でしょう。
そのときは言うことをきいても、きっとさらに深い揺り返しがきて、今まではあったであろう息子さんとの信頼関係が揺らいでしまうと思います。それに、成人しているのだから自分の意志で何をするか、どこへ行くかを決めて欲しいです。
これからどうなるのか気になるが
気になる息子さんのその後ですが、まだ記事になっていません。なんだか我が子のことのように気になりますが、うまくいかなかったから記事になっていないのか…などと、考えてしまいます。しかし、5日間であっても、息子さんは外に出て作業をするという、貴重な体験をしました。
もし、事業所に通えなくなっても、この体験が消えてしまうわけではありません。これがきっと息子さんの役に立つ何かになるのではないかと思います。
私もすてきいいねこさんと同じく、長年引きこもるのはその人に何か障がいがあるからだと考えています。だから、就労移行支援事業所に通うというのは、なるほどその手があったか!と思ったのですが、もしかすると、息子さん自身は自分は障がい者ではない、という強い思いがあったのかもしれないですね。
私だって続かなかったし
次女のことを考えながらブログを読んでいましたが、自分のことに置き換えて考えると、また違った思いがあります。私は50歳のとき、パートとしてピッキングの仕事に就いたことがありますが、まったく仕事ができず(人より相当スピードが遅かった…)にわずか5ヶ月で辞めてしまった経験があります。
自分にあった仕事、居場所を見つけるのはなかなかに難しいことではないでしょうか。若い頃は会社員として普通に働いていた(と思っていた)私でも、ダメなときはダメでした。仕事が続かないってよくあることだと思います。
三日坊主でも10回やれば1ヶ月です。その人の力にならないはずはないし、結構みんなそうやって生きているのだと思います。息子さんにも我が家の次女にも、何度でも三日坊主をやって、何かを見つけて欲しいです。そして、とりあえず何とかこいつは生きていけるだろうと思わせて欲しい。そうすれば親(私や夫、いいねこさんご夫妻のことです)は安心して死んでいける気がするのです。
なんだかんだいろいろと書きましたが、実はうまくいっているといいですね。とにかく行く末を見守りたいと思います(と言うか、それしかできません)。
そう言えばいいねこさんの息子さん同様、我が家の次女もお風呂に入りません。精神的に問題を抱えている人にとって、お風呂ってそんなにハードルが高いんですかね…これってあるあるなんですかね…