あなたとは、もうしゃべりたくありません。
これは長女が仕事先の女性に伝えたセリフです。面と向かってこんなことを言うなんて、私も驚きましたが、それにはちゃんと理由があります。
長女の職場
長女は漫画を描くかたわら、コールセンターでアルバイトをしています。そこには少数ですが正社員もいて、中でも年が近い女性と一時は休みの日に外出していました。
職場の人とそこまでするのは、私にとっては珍しいことでした。何となく違和感がありましたが、うまく行っている証拠かと思っていました。しかしそうではなかったようです。
長女の勤務先ではいくつもの業種の受付をしているので、覚える仕事の種類が多いのです。忙しいときは職場の雰囲気がとても悪くなります。正社員はそんなときに職場をまとめなくてはならないので、ストレスも多いようです。
長女と仲良くしていた人も、ストレスが溜まっていたのでしょう。質問をする人に対して怒鳴りつけたりすることが度々出てきたそうです。しかし、年上の上司が若い人を怒鳴っても、パワハラと言われる昨今、年の近い人から怒鳴られるというのは、誰にとっても大問題になります。
仕事の借りは、休憩では返せない
長女と仲良くしていた人も仕事のときはイライラしても、休憩のときには自分のやったことに気がつくらしいです。やたらと長女に話しかけてきたりしたそうですが、長女にはそれは我慢ができないことだったようです。
長女の理屈では、仕事のときほど冷静に喋って欲しいわけです。ただ怒鳴り散らすだけでは仕事になりません。それを休憩時間のおしゃべりで取り返すことはできないというのは、私にもわかります。
そして怒鳴られた後でおしゃべりに付き合う気になれなかった長女は先程のセリフを相手に伝えたのです。
彼女はどうなるのか
言われた相手はどんなことを思ったのか、私にはわかりません。なんだかかわいそうな気もしますが、長女にしてみれば黙って相手を避けるよりは、はっきりと理由を伝えた方がスッキリすると思ったようです。
それから本当に長女はその女性と喋っていないそうです。社内での評判も悪くなって、女性は孤立しているようです。誰も長女のようにはっきりと相手に言いませんが、なるべく彼女を避けて、しゃべらないようにしているからです。
理不尽に怒鳴られて、仕事も進まないとあれば、積極的にその女性とは関わりたくないでしょう。私ももし自分が20代でも、相手にはっきりと相手にもうしゃべりたくないと伝えることができるかと思うと疑問があります。黙って相手を避けて、それで済ませた方が問題にならないで済むように思えるからです。
長女の言葉は最初はきついと思いましたが、それがどんな結果を生むのか確かめてみたいと思っています。
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