私が楽しみに読むようになって、もう5年ほど経つブログがあります。ブログのタイトルは「主婦の小さい暮らし」といい、みみこさんという私より少し年上の女性が運営しています。
毎日、いろいろなことが起こる暮らしを上手に乗り切っている様子が、ブログに表れていて、読んでいると自分まで明るい気持ちになるので、こんなに長く読んでいるのだと思います。母が入院しているとき、病室でも読んでいました。
私がブログをやりたいと思ったきっかけの1つはみみこさんのブログなのだと思います。
まさかのご近所トラブル
ところが、最近みみこさんがご近所トラブルに巻き込まれているという記事があり、私も興味深く読みました。
みみこさん一家と隣家が土地の境界をめぐるトラブルになっていると言うのです。お互いの家を分ける塀が、ちょうど境目になくて、少しだけ隣家の内側にあるのだそうです。だから、塀の内側(みみこさんの家側)10cmほどは、隣家の土地ということになるため、勝手に使うなと隣家の娘さんに怒鳴り込まれたそうです。
そして、話し合いが自分の思うように行かないことに腹を立てた隣家の娘さん(中年)が、みみこさんの家から見えるように藁人形に五寸釘を刺したのです。ブログにはその写真もちゃんと載っています。
クレーマーに重なる同級生の姿
私はこの隣家の娘さんのことをブログで読むたびに、かつて同級生だった女性のことを思い出していました。この女性は統合失調症になり、大学を卒業してからほとんど働くことができず、生活保護を受けながら中年になるまで一人で生きていました。
多分、今も同じ生活をしているのだと思います。彼女はもともと穏やかでおとなしい性質でした。だから最初に我が家に電話がかかってきたときも、私は懐かしいという思いでいっぱいでした。嬉しいとすら思っていたのです。
しかし、彼女の一方的な話を聞いているうちに、段々とおかしいと思うようになりました。とにかく彼女は人の話を聞かないため、会話が成り立たちません。私は彼女の話をずっと聞かなくてはなりません。私は専業主婦ですが、それでも夕方には食事の支度など、やらなくてはならないことがあります。
それを注意しても、彼女にはわからないのです。そのときは「ごめんなさい、今度から気をつける」と口にするのですが、何度でも同じことをします。私を長電話に付き合わせ、電話に出なければ、何度でもかけてくるし、メールで電話に出ろと要求します。
同級生に対して、警報機が鳴った気がした
私がうんざりするのにそれほど長くはかかりませんでした。そしてそのときには、彼女の話の内容がおかしいことにも気がついたのです。彼女は大学時代の同級生からストーカー被害にあっていると話していました。
それが不安でたまらないと言うのを私はウンウンと聞いていたのです。電話ではしょっちゅう、その同級生が、今自分が住んでいるアパートの駐車場にいるとか、自宅に訪ねてきたと言っていました。それが本当なら、私に電話をしている場合でしょうか。電話は警察にするべきだったでしょう。
彼女の話が妄想だったのか真実だったのか、今でも私にはわからないし、確かめる術もありません。私にはここがおかしい、とハッキリ指摘することもできないのです。しかし、どこかがおかしいと自分の中の警報機が鳴っているのを私は感じました。これ以上はダメだ、危ないと思ったのです。
解決するのを見守りたい
みみこさんの隣家の娘さん(みみこさんはドナ子という仮名で呼んでいました。怒鳴り込んでくるからドナ子です。こんなセンスがあるみみこさんですから、トラブルも明るく切り抜けられる感じがします)に、私はかつての同級生と同じものを感じました。
普通の人とは違う、危ないものがドナ子さんにはあると思います。自分の理屈ばかりを言って、人の話を聞かない彼女とは会話が成り立たないでしょう。
何よりも五寸釘を打った藁人形を見えるように置くのはかなりの嫌がらせで、犯罪と言えると私は思います。藁人形を見て、呪いを連想する人は多いはずです。2017年には、女性を藁人形で脅したことで無職の男性が逮捕されるという事件が起こっています。
ドナ子さんは弁護士まで立てて、みみこさん一家と争う姿勢だと言うことですが、彼女に必要なのは医師やカウンセラーではないかと思ってしまいます。
なるべく早くトラブルが解決して、みみこさんが一家揃って、楽しく暮らせることを祈っています。それにしても、みみこさんのブログを読んでいると「事実は小説より奇なり」という言葉がしょっちゅう頭に浮かんできます。読んでいると、私もこんなふうに頑張ろう、と思えてきますよ。