自治会を辞める選択肢がある時代になった!でも自治会はデメリットしかないのか?

住民同士 必要なもの 生活

私が住んでいる地域では自治会は区で分けられ、区の中に昔ながらの地区名があり、さらに地区の中が班に分けられています。

この同じ区内の地区に住む人たちが次々と自治会を脱会しているそうです。私が住んでいる地区は昔から同じ人たちが住んでいるため、そのようなことはありませんが、若い住人が多い地区では、100世帯以上が自治会を脱会したそうです。

自治会にはメリットがない?

脱会の理由はご想像の通り、面倒が多いからです。班長を始めとするいろいろな役員が回ってくるのが、負担なのでしょう。それはそうだと思います。例えば班長も回覧板を回す、配布物を配るだけが仕事ではありません。

自治会費の集金もしなくてはならないし、班の中で不幸があった場合は皆を集めて手伝いなどの手はずを整えなくてはなりません。それに加えて、自治会の行事があればもれなく手伝いに行かなくてはならないです。わざわざお金を払って大変な思いをさせられる、と受け取る人がいても、私はちっとも不思議ではありません。

ただ、私たちの生活はそんなみんなの犠牲の上に成り立っているのも、また事実です。ゴミ捨て場の整備も切れた街灯も、自治会費を使って維持・管理しています。私が住んでいる地区では、ゴミ捨てのときに、ゴミステーションと言われる大きな金網のカゴのようなものの中にゴミ袋を入れます。

もし、それが壊れたら直すのは自治会の役員だし、必要な部品は自治会費を使って購入されます。自治会を脱会した人は自治会費を払わないわけです。いろいろな場所で自治会に入らないとごみ捨てをさせないなどと言われた人がいるそうで、これが自治会対個人のトラブルになっている場合もあります。

これを自治会側が横暴だと決めつける向きもあるようですが、自治会側の普段の活動を目にしていると、決して自治会側だけが悪いとは言えないと私は思います。

自治会だけに頼らない地域作りを

このトラブルを回避するためには、地域の困りごとを何もかも自治会で解消する今の仕組みを変えるべきではないでしょうか。例えばゴミ捨てについてはそれ独自のシステムを作り、ゴミ捨てをするすべての人がお金と手間をかけるようにするべきです。

皆が平等に維持管理のためにお金を出し、掃除当番なども引き受ければ、お互いに気持ちよくゴミ捨てができるようになるのではないでしょうか。

今のまま、自治会に入らない人、脱会する人を黙認していては、結局自治会活動を真面目にやっている人がバカを見るようになります。そうして今度は自治会活動をしている人たちに不満が募っていくでしょう。

それでは以前と同じではないでしょうか。以前は自治会活動をしたくない人たちが不満を募らせていましたが、今度は自治会活動をしている人たちが不満を募らせる、これでは不満が移動するだけで、地域の平和は望めません。できれば、不満は横に移動させるだけでなく解消したいものです。

仕事を減らせば生き残れるのでは?

自治会はもう少し仕事の内容を吟味すれば、参加する人の負担も軽くなるので、自治会に参加するのをためらう人も減るのではないでしょうか。

また、仕事が減れば、一つひとつの行事を丁寧に行えるはずです。

体育祭などの行事を丁寧に行えば、住民同士のコミュニケーションを密にすることに繋がります。それは災害時の助け合いの精神を育むことに繋がるでしょう。

また、私たちも生活のいたるところが、誰かのおかげで成り立っていることを忘れてはいけません。いつも清潔なゴミ捨て場があるのも、街灯が明るく夜道を照らしているのも、誰かのおかげです。そこには大きな手間と暇、そしてコストがかかっているのです。

それを忘れなければ、自治会に入る入らないでトラブルにならないで済むような気がします。

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