子どもの習い事についてブログに書いたときから、授業参観についても書きたいな、と思っていました。授業参観についても、私の思いを素直にいうとよく驚かれました。
授業参観が好きではない
私は正直いって子どもの授業参観がそんなに好きではありませんでした。自分に興味のない授業を立ちっぱなしで、1時間も聞いていなくてはならないし、自分の子どもは見るからに授業に参加していなかったからです(どんなに授業に興味がなくても、決してほかの子のジャマをしてはいけない、といっていたため、私の娘2人は、授業中は静かにしていましたが、内容はまったく聞いていなかったと思います。これは成績から判断したことで、私の思い込みではありません)。
私の娘たちは、私の姿を見ると余計に、授業中に発言したり、挙手をしませんでした。どうも、家族の前で何かをすることに照れがあるようで、私はわざわざ出かけて、まったく動かない静止画のような娘の姿を見ていたわけです。
小学校のときはまだしも、中学生になると子どもたちの体も大きくなり、教室の中に入ると圧迫感を覚えるほどでした。特に夏は教室に入りたくありませんでした。
でも行かないという選択肢はなかった
でも、私は理由もなく、授業参観と保護者会のセットに行かないという選択ができませんでした。私が学校に行くことで新しい情報が得られるのではないか、また行かないと子どもが寂しい思いをするのではないか、と考えたのかもしれません。
今考えると、どうしても知っておいた方がよいことは、プリントになって手元に届きます。子どもが寂しい思いをするかも、というのも完全な私の思い込みだったようで、子どももどうして私が毎回学校に来るのか、不思議に思っていたというのです。
長女が小学校の低学年だった頃は、次女が幼稚園に入園したばかりで、一緒に学校に行くのは大変でした(まかり間違うと授業のジャマになってしまいます)。それでも行かないといえなかったのですから、私自身が専業主婦なんだから、授業参観に行くべきという思い込みに縛られていたようです。
当時、授業参観は一種の社交場になっていて、お母さん同士の話し声がうるさくて授業に差し障りが出ると学校側が注意をしたこともありました。そんな中に無理して出かけることはなかったのに、とは今だから思えることです。
授業参観にいってわかったことも
今、授業参観に出て良かったと思えることは、教室の環境が思ったより悪かったことが実感できたことです(特に夏)。あまりの暑さに、教室へのエアコンの設置については、真剣に考えさせられました。PTAの活動により、教室にエアコンが設置されると聞いて、役員として協力もしたし、バザーなどでもお金を使うことを心がけました(その売り上げが、エアコン設置の費用にまわされるとわかっていたので)。
それから子どもがどんな成績をとってきても驚かなくなりました。授業の様子を見ていたら、よい成績をとれないことは一目瞭然でしたから。
もちろん、我が子の成長が垣間見えることもありますから、まったく授業参観に行かないのは、寂しいし、もったいないことです。でも、事情があって行くのが大変なのに、無理して行かなくてもよいのではないでしょうか。
授業参観は皆勤賞でなくてもよかった
保護者が学校に出かける理由の1つに、学校はどんな雰囲気なのか、自分の子どもにとって安心な場所なのかを知りたいということがあると思います。小学生の場合は担任の先生にゆっくりと会うことで、それを知ることができるでしょう。わざわざ自分が出かけなくても、先生の方から尋ねてきてくれる家庭訪問という制度があります。
私は自分の家に先生が来てくれる家庭訪問は、それほど嫌ではありませんでした。掃除をしなくてはいけないから、家庭訪問はちょっと、という人もいますが、先生は決して掃除の仕上がりをチェックしに来ているのではありません。子どもの家庭環境を見に来ているわけですから、家の清潔度は普通の範囲なら大丈夫のはずです。
家庭訪問は私たち保護者にとっても、先生の人柄に触れる貴重なチャンスです(1対1で話ができるのは、このときくらいかもしれません)。これをクリアしておけば(普通は家庭訪問を断ることはできませんが…)、授業参観は自分ができる範囲で出席するという考えでもよかったのではないかと今は思っています。
子どもはちゃんと大きくなりました
授業参観が好きではないという親が育てていても、子どもたちは順当に学校を卒業し、現在は27歳と23歳になっています。昔は大問題だったことでも、時が経てば変わるものだな~、などと考えている今日この頃です。だから余計に無理することはなかったな、と思うし、今モヤモヤしている人がいるなら、無理しなくても大丈夫と伝えたいです。
授業参観が好きではない、なんてなかなか人前ではいえないので、ここに書けてスッキリしました。