大変なことになってしまった・私も覚悟をして観光船に乗ったことはなかった…

船 生活

北海道の知床沖で観光船が行方不明になりました。船に乗っていて海に投げ出された人たちはまだ半分以上見つかっていません。乗客の中には幼い子どももいたということです。せっかく久しぶりに行動制限のないゴールデンウィークを迎えようとしていたのに、何とも辛いことになってしまいました。

私の船に対するイメージとは

私は昔から観光船や遊覧船というのものに、のどかで楽しいイメージを抱いていました。娘たちが幼い頃、家族旅行でその手のものに出会うと、乗ってみようかという気持ちになったものです。その時の楽しい記憶のせいなのか、長女は今でも観光船が好きで、旅行先で機会があれば乗るそうです。

私はことさら自分のことを楽天的だとは思いませんが、自動車や飛行機の事故は気にしても、観光船や遊覧船が事故を起こすとは考えていなかったのです。きっと今回事故に遭われた方たちも私と同じような気持ちだったのでしょう。だから、幼い子どもを連れて船に乗ろうと考えたのではないでしょうか。

北海道のスケールの大きな自然を見せて、子どもの糧にしたいと考えたのかもしれません。それがこんなことになってしまいました。観光船や遊覧船は誰もが日常的に乗るものではありません。しかし、旅先だから普段は用心深い人も乗りたくなるはずです。中には思い出つくりのために、無理をして乗る人もいるような気がします。

日常的な場ではないところで起こった事故ですが、これは誰もが遭う可能性がある事故であり、決して他人事ではない事故です。

何事もなかったときのありがたみはわかりにくい

事故を起こした観光船を所有していた会社は、地元でもあまり評判が良くなかったようです。報道番組でも絶えず地元の人たちの批判の声を放送していました。事故が起こった日は波が高く、地元の漁師の人たちも船を出せなかったため、止めたのに観光船は出航してしまった…という声もありました。

安全ということに対して、地元の人たちの声ほど的確なものはないのかもしれません。特に知床のような厳しい自然環境の土地はなおさらです。いくら人間には想像力があると言っても、私のような関東平野で育った人間には計り知れないはずです。

仕事のために他所から来た人は、地元の人たちの肌でわかっている感覚には敵わないと思います。今回事故を起こした観光船の船長だった方は、地元の人ではありませんでした。

彼にとっては地元の人のアドバイスよりも、会社の上層部の言う事の方が聞くべき事柄だったのでしょう。会社にとっては他の会社の船は出せなくても、ウチの船は出せますよ、というのは良いセールスポイントになるはずです。

その上、何事もなかったときのありがたみはなかなか私たちにはわかりにくいのです。人間は皆何事もないのが当然だと思って生きています。ありがたいと思った時は、何事かがあったときです。現に他の会社の観光船に対しては、出航している船もあるのに、なぜこの会社の船は出せないのかとクレームじみた意見まで寄せられていたそうです。

せめて地元の人たちの声に耳を傾けよう

もう今さら何を言っても遅いのですが、私は今回の事故を通して、仕事として自然を利用するならば、自然の声に耳を傾けることが大切だと強く感じました。そして自然の声が聞こえないなら、せめてその自然とともに長年生きてきた地元の人たちの声に耳を傾けるべきです。

私たちはすぐに田舎の人は閉鎖的などと思いますが、閉鎖的と見えるのは持っているものが大きいから、なのかもしれません。自然に対して辛い思いを持っていて、それを他人にペラペラ言わない人であれば、私たちの目にはその人が閉鎖的と映るのではないでしょうか。しかし、私たちはその大きなもののおこぼれをほんの少しでも頂いて、自分たちの身を守ることを考えないといけないのです。

自分たちの言う事を聞かずに出航して、行方不明になってしまった観光船を地元の漁船や他の会社の観光船が一生懸命に捜索している様子を見て、私は更に思いを強くしました。地元の人たちの声は、自然の声と同じなのかもしれません。

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