私が住んでいる埼玉県南部は、冬は晴れていることが多いです。雪の苦労はないですが、強い風が吹きます。
これが意外に嫌なのです。
風で世界が茶色になる
最近は皆さん落ち葉を嫌って、競うように自宅の周りの木を切ってしまいました。その分遮るものがないのでしょう。土埃が半端ではありません。家の周りが、茶色に見える程です。
また、誰も耕作しない畑があることも問題です。作物がない畑はただ土埃を製造して、辺りに飛ばすためにあるようなものです。
だから、うかうか洗濯物を外に乾せません。朝早くには、風がなくても、気がつくと物干し台ごと本当に倒れていることもあります。
洗濯物の縫い目に土埃が溜まっていることもあります。せっかく外は晴れていて、陽の光が降りそそいでいても、外に洗濯物が乾せないことがたびたびあるわけです。
アルミサッシには、すぐに土埃が溜まって、窓の開け閉めのたびにジャリジャリと音を立てます。室内を拭き掃除すると、冬から春にかけては、茶色になることが多いので、きっと室内にも土埃が侵入しているのでしょう。
乾燥している上に埃っぽいため、本当に嫌な気候だと思います。それにこれは半分は人間のせいだと考えると、余計に嫌な気分になります。
落ち葉はご近所トラブルの原因?
当地の人たちが、落ち葉を嫌うようになったのは、他人の家の落ち葉は片づけたくない、などと文句を言ったり言われたりしたからです(夏は雑草の種が飛ぶなどの文句もよく聞かれます)。ご近所トラブルになるくらいなら、木は切ってしまおうと言うことになったようです。
落ち葉の心配がなくなっても、すべてが解決することはなく、今度は土埃に苦労するようになるとは、人間の知恵には限りがあるのだと考えさせられました。
まあ、多分我が家は集落の端に建っているため、他の家への風を防いでいるのだと思います。だから、こんなにも風の被害を感じるのでしょう。他の家の役に立つなら、良かったと思わなくてはならないですね。
私はのどかな土地に住んでいると思っているし、人からもそう思われていますが、のどかな土地ゆえにちょっと面倒なところもあるのです。
今年の冬はいつになく寒いし、そろそろ違う季節が恋しくなって来ました。強い風に吹かれて乾燥し続けて、このまま干からびてしまうような気がします。
でも、春はもっと風が吹くんですよね…まだまだ憂うつは続きそうです。