昨日、テレビで欠陥住宅についての番組をやっていました。住んでいる方が、欠陥住宅だと訴えても、なかなか取り合ってもらえない様子を見ていて、ちょっとしたことですが私にも似たようなことがあったな、と思い出しました。
シンクの下は湿っぽいのが当然？
現在住んでいる我が家がまだ築5年目だった頃、キッチンシンクの下がとても湿っぽくなりました。もちろん、シンクでは水やお湯を流しますから、その排水パイプが通っているシンク下の収納庫は湿っぽくなりがちです。
自分でもそれは承知していましたが、それにしても湿っぽいと思ったのです。カビは生えるし、ゴキブリも毎日のように出てきました。それも1匹や2匹ではなく、たくさん出るので、シンク下はゴキブリのフンだらけです。
我が家を建てたハウスメーカーは築10年が過ぎるまで毎年点検をしてくれたので、相談しましたが「シンク下はそういうものです」と言われただけ。
近所の水道工事業者にも相談しましたが、「どこの家でもゴキブリは出ますよ」、「濡れたままのものをしまったんじゃないですか」と言われました。これではまるで私の落ち度か、気にしすぎのようです。
夫にもそれ見たことかと言われ、もう、相談するのも嫌になりましたが、ゴキブリは相変わらずです。シンク下にしまっていた鍋やザルにはいつもゴキブリのフンが落ちている状態になり、シンク下にはなにもしまえなくなりました。
ただ、シンク下に何もしまわなければ、別に他に支障はありません。ゴキブリが出るのは嫌でしたが、それで誰かに害があるわけでもないため、もうこの問題について考えるのはやめようと思っていたのです。
次は床に水が…
しかし、そのうち今度はリビングダイニングの床に僅かずつですが、水が染み出してきました。我が家のキッチンはカウンターキッチンになっており、シンクの前はカウンターです。その下の床（つまりシンク下の裏側にあたる）に水が染み出してきたのです。
大量の水が出てきたわけではありませんが、床は黒く変色して踏むと水がじわりと染み出します。それはおかしいと思っていた矢先に、ハウスメーカーのお客様係と名乗る人物が我が家を訪ねてきて「何かお困りのことはないですか」と言ってくれました。
そこで「これはちょっとおかしいのではないですか」と変色した床を見せたところ「まだ築5年でこれはひどすぎる」と言って、すぐにシンクの下を点検する手配をしてくれたのです。
結果、水道管がきちんと接続していなかったことが判明しました。ほんの少しの緩みから長い間微量の水が漏れ続けて、シンク下に湿気がたまり続けていろいろな不具合が生じたのでした。
黒ずんだ床はそのままだが
シンク下の収納庫は無償で修理してもらうことができました。そのおかげで収納庫はキレイに蘇りましたが、ダイニングの床は1部だけ張り替えることは不可能とのことで、今も黒ずんだままです。
ただ、私は自分の言ったことに対して、ちゃんと対応してもらえたこと、ゴキブリが毎日出なくなったことでとても満足しました。
テレビ番組の欠陥住宅というのは、本当に住んでいると命の危険になりかねないひどいものでした。それでも家を建てた業者は非を認めようとせず、客がまるでクレイマーであるかのように対応しました。
マイホームという高い買い物が失敗しただけでも、相当不安なはずです。その上、まるで自分たちが悪者のように扱われて、欠陥住宅を購入してしまった方は本当に辛かったと思います。
常識的な人間の不安につけこむ輩がいる！
常識的な人間の『もしかしたら、自分に非があるのかも…』という不安につけ込む悪徳業者がいることは、本当に腹立たしいです。私の夫も水道管の接続トラブルが発覚してもなお、「ウチがカウンターキッチンにしたいと言ったから、配管に無理があったんじゃない？」と言っていました。
夫はどうしても、我が家にも非があったと思いたいようでしたが、カウンターキッチンにするのが無理なら、最初からそれは無理ですと言ってくれれば良いことです。
私がカウンターキッチンにしたいと言ったとき、メーカー側は二つ返事で応じてくれたのですから、やはり非はメーカー側にあったのだと私は今も思っています。まあ、我が家も築30年、床が黒ずんでいてももう気にならなくなりました。
もう1度家を建てる機会はもうないでしょうから、今後そんなトラブルはないと思います。
よろしくお願いします。
