私は専業主婦でほぼ毎日自宅にいます。だからこの家を建ててから26年間、昼間はほとんど玄関の鍵は開けっ放しでした。
以前は夫の祖母が同じ敷地内に住んでいて、玄関の鍵がかかっていると、とても嫌がりました。亡くなる直前は、鍵がかかっていると、パニックになることもありました。夫も帰宅時に鍵がしまっていると、わざわざ鍵を取り出して開けるのが面倒だと文句を言っていました。
鍵を閉めていると、文句を言われた
夫の実家の敷地内に家を建てた当時は、まだ平成の初期のころで、周りの家も鍵はかけていませんでした。私が住んでいる地域では、おばあちゃんたちが縁側から上がりこんでお茶を飲むという光景がまだ見られたのです。
鍵をかけていると、水臭いと言われたものですが(私は実家が団地だったので、鍵は必ず閉めていました。誰かが入ってきたら、団地は逃げ場がありませんから)、20年もたつと状況は変わります。今ではいくら昼間でも鍵を開けっ放しなのは物騒です。つい先日、ちょっと怖かったことがありました。
誰かが入ってきても気が付かない!
夫の車を車検のために、自動車整備工場に預けました。この工場は家の近所で、夫とは遠い親戚にあたります。車検が終わると家まで車を届けてくれて、誰もいないときには鍵が郵便受けに入っていることもあります。とても便利です。
車を預けて2日後、そろそろ車検が終わって、車が帰ってくるなとは思っていました。待っていて車の鍵を受け取った方が良いとわかっていたのですが、忘れてお風呂に入ってしまいました。
私は夕方にお風呂に入ることが多いのですが、その日お風呂から上がった後に、玄関に夫の車の鍵が置いてあるのを見つけましたました。お風呂に入っていた私は玄関のチャイムの鳴る音も、ドアが開いたのもまったく気が付かなかったのです。
当然のことに今さら気が付く!
遠い親戚にあたる人ですから、その人が入ってくるのはなんとも思いませんでしたが、私の知らない人でも自由に入ってこられるんだな、と改めて感じて怖くなりました。たまたまセールスに来た人が、入ってこないとは限らないのです。
翌日、自動車整備工場からは、車を届けに来たときに鍵が開いていたから、玄関の中に車の鍵を置いておいたと社長夫人から連絡がありました。きっと車の鍵を郵便受けに入れるのも物騒だと思ったのでしょう。そして私はこう言われてしまいました。
お風呂入っているなら、鍵はちゃんと閉めておきなよ~!最近は物騒なんだからさ!
習慣は柔軟に変化させよう
20年以上も前に、祖母と夫から文句を言われたことですっかり鍵を閉めなくなっていた私ですが、そろそろ本当に安全のことを考えて、今までの習慣を改めるときが来たようです。
文句を言われたことのほかに、鍵を閉めていると結局自分が鍵を開けに行かなくてはならないのが面倒だというのも、大きな理由でした。
でも、鍵を開けに行かなくてはならないというのは、誰が決めたことでもなく、私自信が決めつけていたことです。いつも私は、自分で自分を決めつけて何事も面倒にしているのかもしれません。もう、娘たちも成人したわけですから、鍵を忘れて家に入れないということもないはずです。多分…