すごく背の高い人なら別ですが、普通の人たちは、掃除をしているとどうしても手の届かない場所があるはずです。窓拭きだけでなく、棚の上を拭きたい、カーテンを洗濯したときは、カーテンレールの上を拭きたいなど、高いところをどうにかしたい場合が絶対に出てきます。
椅子では代用できない！
そんなときに椅子を脚立の代わりに使う人もいるはずです。私自身がそうでした。脚立を買いにわざわざ車を運転してホームセンターに行くのが面倒だったのです。大体脚立は面積が狭くて、立つのが危なく思えました。椅子なら座面が広いので安心して使えそうな気がしました。
でも、安定感のある椅子は重さもあり、拭きたい場所まで持っていくのが大変でした。また、脚立に比べると高さが足りなかったため、例えばキッチンのシンクの上などの手の届かないところは、不自然な体勢で掃除をすることになり、転落したこともありました。
私は長女を妊娠中に、折りたたみの椅子を脚立代わりにして、換気扇の掃除をしたことがありました。掃除に夢中になっているうちに、座面の奥の部分に体重が移動してしまい、椅子が折りたたまれてしまいました。危うく椅子から転げ落ちそうになり、とても怖い思いをしたことがあります。幸い、どこかぶつけたり、ケガをすることはありませんでしたが、驚いたせいかお腹が固く張ってしまい、自分の不注意さを呪ったものでした。
脚立がないせいで、骨折も！
また、近所で、高いところのものを取ろうとして、キャスター付きの椅子にのった人がいました。ちょうどそのときに、来客があり、急いで出ようとしたために転落、骨折してしまったということがありました。
やはり椅子は椅子であり、脚立としての役目まで期待してはいけません。私は骨折の件を聞いて、それを悟り、やっとホームセンターでアルミ製で2段の脚立を買いました。値段はもうよく覚えていませんが、3千円前後だったと思います。
便利な脚立だけど、使うときには注意して！
段数が少ないせいか、安定性は悪くなく、今まで怖い思いをしたことはありません。軽いので部屋から部屋へ持ち運ぶのが苦ではないので、窓拭きやカーテンを洗うのが少し楽になりました。脚立を買ってから、換気扇の掃除も前よりは苦ではなくなったので、回数が増えました。
ただし脚立を買うと、説明書に書いてありますが、ちゃんと開いてから使うこと（上にのってから脚立が動くことになって危ないです）やスリッパなどを履いてのらないこと（足の感覚が鈍くなります）など、注意点はいくつかあります。
また、脚立を動かさずにあちこち掃除をしようと思わないほうがよいです。それは結局不安定な体勢につながり、転倒や転落のもとになります。段数のある、高い脚立は不安定になりがちなので、誰かに押さえてもらった方がよいのは、いうまでもありません。せっかく脚立を買っても、事故につながっては元も子もありませんから、できるだけ注意をして使いたいですね。
注意点はあるといっても、やはり便利なのが脚立です。新しい掃除用具を買うときは、ぜひ脚立も候補に入れてください。普段の目線と変わりますから、脚立にのることで、新たに汚れを発見できるかもしれません。一層家の中がキレイになりますよ。
