長女が久しぶりに、友だちとの小旅行に出かけて行きました。コロナ禍になる前は定期的に出かけていたことを思えば、随分久しぶりです(3年ぶりくらい)。どうぞ、いってらっしゃいと言いたいところですが、少し心配なこともありました。
また、出かけた先で何かを忘れてきて、帰宅してから騒ぐのではないかということです。小さなぬいぐるみを失くしたと言って、30歳としてはかなり異例のうろたえ方をしたのはつい最近の話です。
ぬいぐるみを取り戻すために奔走するのを見たくない
普通娘が旅行に行くと言えば、道中の安全を危惧するものでしょうが、私は長女の失くしもの・忘れ物の心配ばかりをしていました。高額なもの、貴重なものならあちこちに問い合わせをして見つけるのは当然出し、それをしている長女を見ても、私は何とも思いません。
しかし、例えばぬいぐるみ(人によっては大変貴重なものだとは思いますが…)を送料をかけて送るように手配をするとしたら、私は何だか複雑な思いにかられると思うのです。
きっと私はぬいぐるみを取り戻すために奔走している長女を見たら『30歳にもなって何をしているんだ』と思ってしまいます。多分、長女の気持ちには寄り添うことができません。私はそうなるのが辛い。だから、ぜひとも長女には失くしもの・忘れものをしないでほしいのです。
しかし長女は…
ところが、出発した長女からのラインで送られてきた写真には、お昼の蕎麦(出かけた先が長野でした)と一緒に、お気に入りのぬいぐるみが2体写っています。
旧ツイッターには、よくぬいぐるみと一緒に外出している様子を写した写真があげられています。普段それを見ていても何も思わなかったのですが(かえって楽しそうでいいな~、などと思っていました)、長女からの写真を見たときは『何しているんだ!!』と怒りにも似た感情が湧いてきました。
まあ、ぬいぐるみに限った話ではありませんが、気に入っているものこそ、たくさん使いたいし、そうでなくてはそれを手に入れた意味がありません。だから長女の行動は決してまちがっているわけではないです。
外に持ち出して使うことにはリスクがある
しかし、外に持ち出すというのは、それを汚したり傷つけたり、最悪はどこかに失くしてしまう可能性を生み出します。
不幸にもそんな目にあったときに、長女が『外に持ち出して、楽しい思いをしたんだから、仕方がないな』と思ってくれるのなら、それでまったく問題はありませんが、どうやら長女の思考はそうはならないようなのです。
先日、ぬいぐるみを失くしたと言って騒いでいたときは、仕事に行っても手につかない状態だったと言っていました。もう、失くした(と思っている)ものに心が囚われてしまうのです。
幸いにも洗顔料を泡立てるためのネットを失くしただけで、長女は昨日無事に帰宅しました。いやぁ、杞憂に終わって良かったです。それにしても、これは30歳の娘にする心配ではないですよね…つい、こんなことを考えてしまいます。
『私があんたの年には、もうあんたを産んでたのよ』巷でよく耳にする言葉ではありますが、今つくづくとそう思います。やはり、その立場になってみないと、わからないことってありますね。