我が家から歩いていける貴重な店舗だった肉屋さん。店主夫婦の高齢化のために、一時は閉店していました。しかし、店主夫婦の孫夫婦が店舗をそのまま使って駄菓子屋を開きました。
店の前の道路をはさんだ空き地にテーブルとパラソルを並べて、外でかき氷を食べられるようにしたこともあり、子どもだけでなく大人(もっぱら高齢女性でしたが)も集う場所になったのです。現在はかつて肉屋さんで販売していた揚げ物類も販売するようになったため、男性にとっても魅力的な場所になったようです。
とうとう酒盛りが始まった
昨日、夫が公園や畑の草刈りに忙しく移動していたところ、かつての肉屋さんの前で自分の幼馴染がかき氷を食べていたそうです。夫も誘われたのですが、そのときはこれから草刈りだからと断ったのです。
草刈りが終わってもまだ幼馴染は肉屋さんの前に座って、焼酎を持ち込んで飲んでいたため、そこから酒盛りが始まりました。農作業帰りのご近所さんたちが次々と誘われて、酒盛りは数時間続き、焼酎のボトルが1本空いたのです。
店が用意した場所だとは言え、道端で複数のおじさんが酒盛りをしているわけですから、そこにもし通りかかった人(おじさん以外)がいたらどう思うでしょうか。何だか通りにくくて嫌だな、ちょっと近寄りたくないと思われても仕方がないような気がします。
酒盛りを始めた本人は
実は酒盛りを始めた夫の幼馴染は、かつて長女が中学生のとき、友人の話に付き合っているのを見て、夫にこう言いました。
若い女の子が道端でずっと話をしているのは、見ていて気になるしみっともないよ。ゆみこねこさんが注意するかと思えば、知らんぷりで行っちゃうしね~。普通は注意しない?
奇遇にもそれが今回おじさんたちが酒盛りをしていたのと同じ場所でした(そのときは本当にただの空き地でした)。私はちょうど買い物に来ていたため、肉屋さんのご夫婦には店の前なのに申し訳ない、と謝りましたが(他人の家の敷地だし…)、娘たちには知らんぷりでした。
自分にも中学生くらいのとき、いくら話しても話足りないような時期があったため、あえて見て見ぬふりをしたのです。肉屋さんも「知らない子じゃないし、いいわよ。話すくらい」と言ってくれました。
夫の幼馴染は、話なら家の中でさせたら良いと言いましたが、それでは私はダメだと思います。大人からの下手な働きかけは、話の盛り上がりを潰してしまいます。私としては他人の娘が誰とどこで喋ろうと放って置いて欲しいと思いました。
幼馴染にも腹が立ちましたが、それを私にわざわざ伝える夫にも同じくらい腹が立ったのです。そして、長女が中学生のときのこと(だから今から15年以上も前のことです)なのにそれを昨日のことのように思い出して腹を立てる自分が少し怖いです。
学びはあったからムダにしない
今回の酒盛りで、夫の幼馴染のことを『人はダメなのに、自分は同じかもっとひどいことをしてもいいんだ~!なんて自分勝手なんだ。一貫性がなさすぎる』と思いましたが、15年も経っているなら同じ人間でも考えが変わることがあるかもしれません。
それに実際、道端であまり長時間話しているのは、確かに見苦しいかもしれない、幼馴染の言うことももっともだったかも…と納得できる部分もありました。そしてやはり人は自分のことは見えないものだな、ということも強く感じました。良い勉強をしたわけですから、これを忘れないようにしたいです。
しかし、やはり中学生の女の子2人よりも中高年男性の集団の方が、見ていてちょっとね、とひいてしまうのは事実だと思います。きっと中高年女性の集団も怖いと思うので、自分は気をつけたいです。
それにしても、自宅の近所に誰もが集える場所があるって、本当に良いことなのでしょうか?ちょっと疑問です。