夫の弟が30年ほど勤めた会社を退職して、私たちが住んでいる街に帰ってくることになりました。現在住んでいるマンションは職場の刈り上げ社宅で退職したら、退去しなくてはなりません。
弟の言っていること
この年度末には現在の住まいから出なくてはならないため、部屋を探したいと夫に連絡があり、明日我が家にやって来ることになっています。夫にはこのように言っているそうです。
間取りは2Kくらいがいいな~。俺、荷物が多いからさ。いずれ仕事は探すつもりだけど、身体も本調子じゃないし、今は無理だな。明日、いい部屋があれば契約しちゃいたいんだけど。
確かに夫は弟に対して、再三社宅から出るように言っていました。もっと安い家賃で借りられるところが、こちらにはいくらでもあると考えたのでしょう。弟が住んでいたのは都内23区、私たちが住んでいるのは新宿から電車で1時間以上かかる埼玉県内ですから、そう考えたとしても不思議ではありません。
そして夫は弟に「何でも力になるから。部屋探しも手伝うよ」と言いました。親戚でアパート経営をしている人がいるから、聞いてみるとも言っていました。弟はそれを聞いてかなりあてにしてしまったのでしょう。今まで自分では一切部屋探しもしなければ、これから先どうやって生活していこうかと考えることもなかったようです。
夫にもちょっと責任があるような…
いくら私たちの住んでいる街が片田舎と言っても、持病があって働けず、無職の54歳の男性が簡単に部屋を借りられるとはとても思えません。夫は弟にそれくらいは自分でわかって欲しかった、自分でどうするのかを多少は考えて欲しかったと言っていましたが、夫の優しい言葉に弟はすがってしまったように、私には思えました。
夫の言葉はすべてが嘘ではないと思います。確かに弟とあれこれ考えて、最善の道を探そうという気持ちはあると思いますが、それは弟の望むことではないでしょう。弟はもっと手っ取り早く、目の前の面倒なことを金で片付けてもらって、また以前のような気楽な生活に戻りたいと考えているのです。
弟は今の自分の状況をはっきりと見たくはないのでしょう。かつて月収は40万を越えて、バリバリ仕事をしていた自分、欲しいものは何1つ我慢しなくてもよかった自分が今職を失い、貯蓄はほとんどなく、病気だらけになっているのです。正確に自分を見つめてしまったら、彼の精神の病が余計にひどくなりそうです。
また、弟は精神の病のせいで、自分が気に入らないことがあると激高することがあります。そうなると辺りに大声で怒鳴り散らし、誰もなだめることができません。これも夫の態度を煮え切らないものにさせているようです。
明日どうなるのか、考えただけで
しかし、引っ越しという時間とお金のかかることをするからには、弟をなだめているだけでは済まないでしょう。私は自分の実の弟ではないので、傍から見ているだけですが、とても歯がゆくてイライラする上、経済的な不安も出てきています(弟が入院したときも、我が家の経済と私の精神はかなりダメージを受けました)。
そんなわけで、昨日の夜から私の胃がチクチクと痛いです。夫が失業して3カ月家にいたときも、かなり痛かったですが、その時と同じ症状のような気がします。私が胃を痛くしても、何の足しにもなりませんから、痛くならないで欲しいですが、自分ではどうにもなりません。
明日が過ぎれば、少し気楽になっていると良いのですが、そんなにうまくいくわけないような気もします。夫はできること以上のことはできないんだから、考えても仕方がない、と言っていますが、少しは自分の言葉も振り返った方が良いのではないでしょうか。
でも、誰だって悪く思われたくないのは同じですよね。もう今さら悪者になりたくない、夫のこんな気持もわからなくはないのです。