昨日、夫が弟に会うために、新宿まで出かけました。弟と一緒にメンタルクリニックなどに行ったのです。来年には、私たちの住んでいる土地の近くに弟は戻ってくる予定なので、それを知らせるためでもありますが、一度は自分の目でメンタルクリニックという場所を見ておきたかったのかもしれません。
そして今後のこともいろいろと話し合ったのでしょう。家に帰ってきて、夫の口から出たのは、都心がいかに嫌な場所であるかということ(これは出かける必ず言います。でも日本が全部田園地帯でも困ると思うのですが…)だけだったので、弟とどんな話をしたのか、私は今でも知りません。
夫はろくに夕食も食べずにリビングで寝てしまいました。
夫は兄弟との距離を埋めたいらしい
慣れない土地で弟の付き添いをしてさぞ疲れたことでしょう。こんな話をしていると、夫は良き兄のように思う人もいるでしょうが、私はそうは思いません。
弟からの電話で、夫は自分から一度俺も一緒に行くと言っていたし、自分から進んで弟に関わっているように思えます。自分から関わることを選んでいるのですから、疲れても仕方がありません。
弟にしてみても、せっかくお兄ちゃんがこう言ってくれているのだから、と夫の付き添いを受け入れているように思えてなりません。
夫のやっていることは、弟のことを考えた上でのことだとは私もわかっていますが、本当にこれで良いのか、不安でもあります。誰か第3者が公平な判断をしてくれないものか、と今でも思うのです。
メンタルクリニックにしても、我が家が住んでいる市内ではほとんどないと言っても良い状態で、数少ないクリニックは常に予約で一杯です。しかも話をする時間はほんの5分程度、薬を処方して終わりだと言うのです。次女はこれではネットで薬だけを買えば同じことだと、クリニックに行かなくなってしまったのです。
こんなこともすべてわかった上で、引っ越しの話を進めているようには、私には思えません。
血縁者でも距離は大切
夫と弟を見ていると、何でも家族で解決はできないし、それが最上の策ではないのだということがわかります。夫は今までの弟との距離を埋めようと(弟から夫に連絡がない時期も長かったのです)、ことさらに弟に関わろうとしているように見えますが、今までの距離は開くべくして開いたものです。
これは夫と弟の関係が悪かったというのではなく、弟が成人して自分の世界ができたから開いた距離だと思います。誰だって、仕事がうまく行って生活が軌道に乗れば、自分の世界を確立するために一生懸命になるでしょう。自然と実家との距離は開くはずです。
無理に距離を縮めようとせずに、成人した兄弟としての距離感を保った方が良いと私は思うのですが、これは思い過ごしなのでしょうか。兄弟としての距離は保ったままでは、助けになれないのでしょうか。
しかし、最低限の距離は保っていれば、何かあったときに共倒れになることは防げるような気がします。このままでは夫までが、弟に引っ張られて精神的に不安定になるのではないかと思います。
今の状態では私も先のことが見通せずに不安ではありますが、これだけは言えます。精神の病を抱えて職を失った50代の弟の引っ越しは前途多難であるということです。この問題がどうやって決着をするのか、また記事にする予つもりです。