スーパーに買い物に行ったついでに、併設されている「ファッションセンターしまむら」に寄りました。買ったのは画像の靴です。写真ではよくわからないかもしれませんが、材質がPVCですから、スリッポンの形をした長靴のようなものです。
土ぼこりがついても、水で流すだけで済みますから、家の周りの草むしりをするときに最適です。防水性がある靴は縫い目からホコリなどが入ってくることもないため、家にいる格好のまま草むしりをしても、足が汚れません。
靴売り場にいるときにふと見ると、そう広くはない靴の売り場にカジュアルな靴だけでなく、黒いパンプスなども売っているのに気が付きました。
黒のフォーマルを着た女性が真剣に靴を選ぶ
そしてその黒いパンプスなどを置いている棚の前で、私よりも年配の女性が真剣に靴を選んでいたのです。とても真剣だな、と思ってよく見るとその女性が着用していたのは黒のフォーマルでした。これから法事でもあるのでしょうか。
女性は足元もちゃんと黒のストッキングを履き、靴も黒でしたが、何か靴に不都合でも生じたのかもしれません。これから法事に出かけなければならないのに、今靴を買おうとしているその姿を見ていると、私まで何だかドキドキしてきました。これが法事でなく、葬儀だったら余計にドキドキするため、法事であって欲しいと思いました。
ここ数年のコロナ禍で、誰でも外出が減ったでしょう。彼女にとっては、久しぶりの法事だったのかもしれません。そして久しぶりに黒のフォーマルに身を包んだところ、靴が思いの外傷んでいたのかもしれないな~、などと真剣な顔をした女性を前に勝手に想像をたくましくしていました。
自分は大丈夫だろうか?
女性のことを見ているうちに、ふと今の自分のことも考えてしまいました。もし、葬儀に行かなくてはならなくなったとき、黒のスーツは確かにありますが、靴は大丈夫だろうかと。私もちょっと自信がありません。
今回、草むしり用に靴を買ったのだって、ずいぶんと久しぶりのことだったのです。玄関に新しく靴を置いておいたら、夫や次女に「新しく靴を買ったんだね!」と言われました。これを買うまでは古い長靴(かかとの部分がぱっくりと裂けていた…)を履いていたため、みんな気にしていたようでした。
とりあえず、今靴箱に入っている靴がすべてきちんと履けるのか、一度確かめておいた方が良さそうです。彼女はピッタリの靴が手に入ったでしょうか。私の住んでいる地域は、靴屋さんに行こうとすると、少し時間がかかりますが、「しまむら」ならすぐに行くことができます。
とにかく急いでいるとき、「しまむら」は心強い存在になるのかもしれないな~、などと考えながら草むしり用にPVC製のスリッポンを買ったのでした。