親族はみんないっしょに住むべきだと言っていた祖母の言葉は平和でないと通用しない?

家族として生きるって難しい 家族

夫の祖母はよくみんないっしょが良いと言っていました。なるべく一族は同じ地域に住む方が良いと言うのです。

私は父も母も地方出身者で、母のきょうだいは東京都内にいましたが、父方の親戚に会う機会は数えるほどしかありませんでした。だから、何だかみんなが近所に住んでいるのは、心強いというよりも、干渉される機会が増えるように思っていました。

次男は出ていったけど

夫は3人兄弟の長男でしたが、次男は私たちよりも早く結婚して最初は祖母の言う通り、実家と同じ地区に住んでいましたが、最終的には妻の実家の近所に家を建てたいと言い出しました。祖母はこれに激しく抵抗し、泣いて反対をしましたが、弟とその妻の意思は固く、彼らは自分の意思を通したのです。

妻の実家の近所と言っても、それは遠く離れた場所ではありませんでした。隣の市であり、自動車なら1時間もかからない場所です。それでも泣いて反対をしている祖母を見ていると、私はため息が出てしまいました。

すでに私たち夫婦が同じ敷地内に同居しているのに、こんなことを言うのは祖母のワガママに思われたのです。

別に違う場所に引っ越したせいではないでしょうが、それからしばらくして弟は家庭がありながら、会社の後輩との間に子どもをもうけました。そして、新しい家族との生活が主となり、せっかく建てた妻の実家の近所の戸建住宅には戻らなくなったのです。

弟夫婦と夫は何度も話し合う機会を持たなくてはならず(夫の両親は早く亡くなっていたので、夫は親の代わりとして話し合いに参加したのです)、こんな感想をもらしていました。

やっぱり親族は同じ地域になるべくまとまって住むほうがいいよ。そうすれば、変なことをするやつはいなくなるし、何かあったときも集まりやすくて安心だ。

その後、一昨年には三男が脳梗塞の発作で入院、夫は何度も都内の病院と弟の部屋を行き来しなくてはならなくなり、やはり夫は同じことを口にしました。我が家の実例だけでなく、近年は新型コロナの流行により、県外に住んでいる家族とは会えない状態になった人も多かったはずです。やはり、親族は同じ地域に住んでいる方が良いのかも…と私も思い始めていました。

全員同じ場所に住むのはリスクが大きい?

ところがロシアによるウクライナ侵攻を目の当たりにして、同じ地域に住んでいるのが良いことばかりではないと思うようになりました。

戦争や災害で大きな被害を受けたとき、まとまって住んでいたら全員が同じ被害を受けてしまいます。少し離れた場所に住んでいる人がいれば、被害が少ない人がきっといるはずです。被害が少ない人が、大きな被害を受けた親族を助けることもできるかもしれません。

現に日本人と結婚して日本に住んでいるウクライナ出身者が、親族を日本に呼び寄せたというニュースが報道されていました。グローバルということが言われだして久しいですが、もしかするとこれは人間が気づかぬうちにリスクを回避しようとしている証拠ではないかとも思えるのです。

私たちはずっと自由だと思っていましたが、本当は違ったのでしょうか。もし、祖母が生きていたら、まだまとまって住むべきだと言うでしょうか。まとまって住むのも、分散して住むのも自由という時代が早く来て欲しいです。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 子育て終了主婦へ PVアクセスランキング にほんブログ村

よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました