新型コロナウィルスの変異株、オミクロンが発生したことを受けて、11月30日から1カ月の予定で海外から日本への入国が原則禁止になりました。
素早い対策に安心感を覚えた
かつてないほどの迅速な対応に、たまたま旅行で海外に滞在している人はどうなるのか、などとかえって不安になってしまいました。しかし、2020年の冬に大勢の観光客を受け入れた後に、爆発的に感染者が増えました。これを考えると、今回のことは評価できる対応なのではないかと思います。
すでに国内でオミクロン株に感染している人が発見されていますが、それは仕方のないことだと私は思います。何しろ今のように飛行機で短時間で行き来できなかった時代でも、海外で流行していたコレラなどの伝染病が日本で流行しています。100年前にもスペイン風邪が多くの日本人の生命を奪っています。
今の時代に、どんなに早く対策を講じても一定数の感染者が出るのは想定内だという気がします。早い対応をしてもらったことへの安心感はこんなことでは消えません(あくまで私の場合はですが)。
適正な対策だと思う
それにオミクロン株に感染している人はもっと日本にいるのではないでしょうか。
コロナウィルスは、もともと風邪の原因だと言われています。これらが変異したのが新型コロナウィルスというわけですが、もともと変異していたからこそ、私たちは毎年風邪を引いていたのではないでしょうか。
変異したかどうかがわかる技術が生まれたせいで、ウィルスの変異が問題になっただけとも考えられます。つまりオミクロン株はもともと世界中に存在していたのかもしれません。だから、今回すでに日本にオミクロン株の感染者がいたとしても、決して対策が後手に回った証拠にはならないと私は思います。
それでも海外からたくさんの人を入れて、いたずらに感染者を増やすよりも、一度人の流れをシャットアウトして、医療機関の崩壊を防ぐことが大切ではないでしょうか。改めて国外からウィルスを流入させる必要はどこにもありません。
素早い対策には漏れがある?
海外にいる人には不安もあるでしょうし、もっと丁寧な対応をして欲しいという声もあるようです(ちょうど年末にかかり、日本に帰国したいという人がいるのでしょう)。しかし、素早い対策というものには、どうしてもどこかに漏れがあるものです。
その漏れをどのようにして塞いでいくかが、政府の手腕であり、それを私は見守りたいと思っています。
まだわからないことが多い新型コロナウィルス。素早い変異の仕方はまるで人間をあざ笑っているかのようです。しかし、人の流れを絶ち、じっと身を潜めることできっとまた自由に活動できる時が来るに違いないと思うのです。
冬眠から覚めた動物のように、春の世界を楽しめるときが来ることを期待しています。