捨て難いものを捨てました!

生活

長年持っていた包丁を捨てました。砥石を買って一生懸命研いでいましたが、まったく切れ味が復活しませんでした。それでは、なぜ持っていたかというと、捨てるのが怖かったからです。

誰かがケガをする?事件が起きる?

当たり前ですが包丁は刃物なので、いくら切れ味が悪いといっても、人を傷つけることができます。ゴミを収集する人がケガをしたら、誰かがいたずらをして包丁を出してしまったら、などと考えるとなかなか燃えないゴミの日に出す踏ん切りがつきませんでした。

私が捨てようと思った包丁は結婚してすぐ(今から30年ほど前です)に通った料理教室で買いました。その教室で、包丁の研ぎ方も教えてもらって、砥石も一緒に買いました。でも、独身時代から使っていたステンレスの包丁は、その砥石で研ぐと切れ味が復活するのに、新しく買った包丁はまるで復活しませんでした。私の研ぎ方の問題かと思って、お金を出して研いでもらったこともありますが、結果は私が研いだときと同じでした。

新しく買った包丁は鋼製で分厚く、スレンレス製の包丁に比べて重かったこともあり、 いつしか私は、古いステンレスの包丁ばかりを使うようになりました。 私以外の人はそんな事情を知らないので、切れない方の包丁(あまり使っていないので、キレイなままだからです)を使っては、不満をいうことになりました。

使わないなら捨てて、と何回かいわれ、市のゴミの出し方を書いたパンフレットを見ると、ちゃんと刃物も捨てられると書いてあったので、今回勇気を出して捨てることにしました。

実際に捨てたら、簡単だった

市のパンフレットには、紙で包み、袋に入れて、中身が何かわかるようにして捨ててくださいとあったので、広告の紙に包みました。でも、ちょっと包みを傾けると、刃先が紙を突き破って出てしまい、収集する人がケガをしそうでした。

刃先の部分を紙の上から、布製のガムテープでぐるぐる巻きにしたところ、刃先が出て来ることもなくなり、よい感じになりました。わざわざこれを剥がしてまでいたずらする人もいないのではないか、と思えたので安心感も出てきました。最後にコンビニでもらった白いレジ袋(小さいサイズ)に包みを入れて、刃物と書きました。

燃えないゴミは早めに出さずに、収集時間ギリギリまで待って出しました。少しでも置いておく時間が短いほうが、誰かがいたずらする危険が減ると考えたのです。まあ、結果は普通に収集してもらい、もともと使っていなかったものなので、私の生活には何の影響もありませんでした。嫌だな、と思いながら30年近くも包丁を持っていた私は、拍子抜けした気分です。

注射器にも困った

ほかに捨てるのに困ったのは、亡くなった母が使っていた注射器です。骨粗鬆症の治療のために、母は自分で毎日注射をしていました。どの病院でもらったものかわからずに、随分困りましたが、結局母が亡くなるまで入院していた病院に、お願いして引き取ってもらうことができました。注射器は自分でゴミとして捨てられません。捨てると、やはりいろいろな危険があると思います。

本当は処方した病院に引き取ってもらうべきだったのですが(ネットにもそう書いてありました)、かなり無理にお願いしてしまいました(大きな病院だったので、注射器を処方することもあるのでは、と考えました)。引き取ってもらえて、本当によかったと思っていますし、感謝しています。

捨て方がわからないもの、難しいものがあるから

捨てるのが怖い、捨て方がわからないものは意外にたくさんありますが(耐火金庫も捨てたいです)、そんなものほど捨てられると本当にスッキリします。捨て方に困っていたものを捨てることができたら、ぜひ、情報を公開して欲しいと思います。捨てるに捨てられないものがあると、いつも魚の小骨が喉に引っかかったような気持ちになりますから…
たくさんの人の知恵を持ち寄れるとよいですね。

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