有償ボランティアを使うためには

生活

ブログ村のテーマに「有償ボランティア」というのがありました。テーマの管理人さんは、有償ボランティアをしている人の話を聞きたいそうですが、中々巡り合わないとおっしゃっています。

私が住んでいる市での有償ボランティア

私の父と母はもう亡くなっていますが、生前この有償ボランティアを利用していました。父(右半身が麻痺しており、晩年は認知症のような症状も出ていました)の散歩の見守りや、家の掃除をお願いしていました。

私や私の実家があった市では、社会福祉協議会(多分どこの市町村にもあると思います)で有償ボランティアを募っていました。これは市民がお互いに支え合うのが目的なので、ボランティアをしたい人もサービスを受けたい人もまず、会費を払って会員登録をします。

ボランティアの内容はいろいろありますが、基本資格などは要りません。誰でも登録することができます。そのときの状況によって自分が支えてもらうこともあれば、支える側に回ることもできます。例えば、産前産後の家事を手伝ってもらった人が、その後はお年寄りの話し相手になることもあるわけです。

有償ボランティアのメリット

有償ボランティアは名前からもわかる通り、無償ではありません。民間の介護サービスや家事代行サービスに比べればはるかに安いですが、きちんと報酬が支払われます。

報酬が支払われるために、サービスを受ける側は気兼ねなく頼むことができるし、ボランティアの人たちにも報酬を受け取るのだという責任感が生まれます。ですから、通常のボランティアよりも、有償ボランティアは利用しやすいし、内容も充実していると言えます。

それにボランティアもそうでない人も同じ市民であり、会員同士であるという安心感もあります。有償ボランティアはメリットが多くて、良い制度だと思いますが、実際に利用した感想はどんなものでしょうか。

母はうまく付き合っていた?

実際に私は母の様子しか見ていませんが、まず事前の話し合いができていないと、どんなボランティアでもうまく行かないと思いました。

例えば掃除を頼むなら、とにかく掃除機だけかけて欲しいとか、この部屋だけをキレイにして欲しいなどときちんと範囲を決めておかないと、ボランティアをする人も困るし、頼む方も思ったよりもキレイになっていない、などと不満がつのるのではないでしょうか。

結局母は自分で掃除のやり直しをしたりしていましたが、ボランティアをする人は掃除のプロではないので、過剰な期待をした母も良くなかったと思います。

他人が家に入ることに慣れた方が良い

それまでずっと家に他人が入る機会がなかったために、母はボランティアを利用することに相当抵抗があったようです(かと言って、一々娘の私を呼びつけるのにも抵抗があったようです)。

確かに年を取ってから、いきなり家に出入りする人が増えるよりは、少しずつ準備ができた方が良いと思います。たまには掃除や庭の手入れを外注してみて、自分だけで抱えていた家事を手放して、楽をしてみましょう。こうして人の出入りに慣れておけば、有償ボランティアを使うための良い準備になりそうです。

有償ボランティアは大切な存在

利用する側にも、少し心の準備が必要な有償ボランティアですが、私は大切な存在だと思っています。自分の親について、まだ介護が必要なほどではないけれど、少し心配な場合にはボランティアさんが来てくれるというのが、とても心強かったです。

それにどんな場合でも家族だけで抱え込むよりは、他人の目があった方が健全な家族でいられるように思います。だから、母が有償ボランティアについての文句を言うたびにヒヤヒヤしました。

有償ボランティアとうまく付き合うのに、必要だったと思えることが今なら少しわかるような気がしたので、記事にしてみました(もちろん、「有償ボランティア」というテーマを見つけたことが大きいです)。

私もこれから更に年齢を重ねますが、うまくお付き合いをして少しでも快適な生活が送れたら、と思っています。

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