今日は建国記念の日です。18年前のこの日に夫が仕事中にけがをして急に入院することになったので、忘れられない日になりました。
夫が落とした「あおり」とは
トラックの荷台は荷物の積み下ろしがしやすいように、側面がパタパタと倒れるようになっています。これを「あおり」と呼ぶそうですが、夫が仕事場で使っているトラックはこのあおりが外れるようになっていました。
自分でも後からなんでだかわからないと言っていましたが、夫はあおりを外した後で、持っている手を離してしまったのです。当然あおりは落下しますが、それは夫の足の上に斜めになって落ちました。
右足の親指と小指はあおりの重さで潰れてかなり出血したそうで、驚いた同僚が車で整形外科に連れて行ってくれたのです。出血の大半は親指の爪が剥がれたのが原因だったそうですが、問題は小指でした。
結局切断した小指
レントゲンを撮ってみると、小指の骨は粉々に砕けた状態でした。そして、皮膚は真っ黒になっていました。医師によれば、小指は壊死してしまうかもしれないということで、そのまま入院することになってしまいました。
壊死してしまうと、その部分は取り除かないといけません。壊死した部分を放っておくと、命に関わるために、大きめに取り除く手術が必要だそうです。足の指がなくなると、歩きにくくなるため、壊死を食い止めるために、血流を良くする薬を点滴して様子を見るのが夫の治療でした。
最初は1週間位の予定だと言われたのに、夫の足の小指はまったく改善する様子がなく、入院は伸びていきました。結局入院1カ月を迎える前に、小指を切除する手術を受けることが決まり、切除後は1週間ほどで退院できました。
もっとさっさと切除して、早く退院させてもらいたかった~!
夫はこんなことを言っていました。どうせダメなのなら、嫌なことは早く終わらせて欲しいというのは、私にも理解できます。しばらくの間は足が疲れる、歩きにくいと文句が多かったですが、今では足の小指についての話が出ることもありません。
良かったことも
夫は酒は飲む、パチンコには夢中になるで、当時私たち夫婦の雰囲気はあまり良くありませんでした。けがをした日もけんかしていて、私は朝見送ることもしなかったのです。しかし、夫は少ない給料をやりくりして、生命保険だけは続けていました。
だから、入院中に金銭的な不安は一切ありませんでした。また、夫は仕事中に事故だからと労災を申請したので、結局普段よりも我が家の収入は増えました。
そのときから、私の保険に関する気持ちはかなり変わりました。確かに毎月の掛金が負担になることもありますが、それは負担でなくなるまで、見直しをすれば良いのだと思います(死亡保険金を減額するとか、方法はいろいろとあるでしょう)。
保険だけは解約するとは言わずにかけ続けていた夫に対しても少し見直す気持ちが出てきました。
それだけでなく、夫は入院中に病院から自分の担当の外交員に電話をかけて呼び出して、手続きを始めたので、保険金がおりるのも随分と早くて私は驚いた記憶があります。
こんなことから、2月の11日を迎えると、私は無事に生活できることへのありがたさを考えるのです。この日は1年の区切りであり、毎日の無事に感謝をする日になっています。あれ以来、夫は入院もしていませんし、まあまあ無事にやってきたと言えるのではないでしょうか。
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