冬の肌着を買い替えました。今まで着ていたものはもう5年も着ていたのです。世の中はヒートテックが大流行でしたが、私は加齢による乾燥肌(とても痒くて掻きむしるものだから、背中が傷だらけになっていました)に悩んでいたため、あえて綿100%のものを選びました。
ヒートテックのような繊維は、汗を吸って発熱するため、人によっては乾燥が進行することもあるようです。
5年も着たら、肌着は寿命!のはず
愛用して5年経った今年のお正月、ふと気がつくと、黒い肌着の色がいつのまにかあせて、羊羹色になっていました。ネットの記事によれば、最近はファッションセンターしまむらでも、綿100%の肌着が売っているそうです。私はまったく気が付きませんでしたが、記事を信じて行ってみることにしました。
私が唯一外出するスーパーの隣がファッションセンターしまむらなのです。行ってみると記事は本当で、綿100%の肌着(それも大手のメーカー品ではない、しまむらのブランドのものでした)は、店内の小さなワゴンの片隅にひっそりと置かれていました。これでは、私がぶらりと行っても、気が付かないわけです。
パッケージの上からでは、肌触りがどうなのかもまったくわかりませんでしたが、綿の肌着(シャツです)は2枚で400円くらいでした。税金を引くと本体価格は1枚200円以下ということになります。これくらいの値段なら、ダメでもともとだと思い、そのまま買って帰りました。
実際に着たら、とても良かった
帰って着てみると、着心地が良いのです。もともと生地が柔らかく肌に馴染むので、もしかすると耐久性には劣るのかもしれませんが、直接肌に触るものは心地よいことが一番だと思います。ましてや200円もしないわけですから、最悪1カ月も着られれば、と思っていました。
すでに数回洗濯していますが、ダメになる気配はまったくなく、これは1カ月以上保ちそうです。その上、私はこの肌着でとても気に入っている点があります。それは脇に縫い目がないことです。肌着の胴の部分が筒状に編まれているのです。
ある程度の値段のTシャツにはよくあることですが、まさかこの値段の肌着にこんな気遣いがしてあるとは、驚きました。もちろんこの肌着は日本製ではありません。タグにはカンボジア製だと書いてありました。
何だかちょっと胸が痛くなりました。私は裕福ではありませんから、安くて良い品が手に入るととても嬉しいです。しかし、それで他の国の誰かが苦しい思いをしていたら、どうしようと思ってしまったのです。
この肌着を作っている人にも十分な賃金が支払われていると良いのですが…。そして、こんなに安くて良いものを作ってくれてありがとう、と言う気持ちをいつか伝えられると良いと思っています。
ちなみに通常の肌着のように色を選べるわけではなく、紺と白だけでした。私は少しでも長く着るため、紺を買いました。シャツタイプだけでなく、キャミソールタイプも売っていましたよ。