私が定期的に読んでいるブログ「だめ女の生きる道」。骨粗しょう症についての記事がありました。
だめ女さんのお友だちが骨粗しょう症に
ブログを書いているだめ女さんのお友だちが骨粗しょう症だと、ひょんなことから知ることになります。お友だちは確かだめ女さんよりも年長の、もう70代に手が届くお年頃です。
お友だちはお菓子が大好きで、食事は好き嫌いが多く、移動は車がほとんどといった生活を送っておられるようです。
だめ女さんは大変驚き、対策(日光にあたるとか食べ物に気をつけるとか)が必要だと考えます。骨の生まれ変わるサイクルは数ヶ月だから、その数ヶ月の間だけでも好きなお菓子を減らして、骨のための食事を摂るべきではないかとブログの中で仰っています。
お友だちを思う気持ちがブログを読んでいると伝わってきましたが、同時に少ししょんぼりしてしまいました。私自身が骨粗しょう症で、毎日薬を飲んでいるからです(大腿骨の骨密度は51%です)。
骨粗しょう症については食事や運動、日光浴が大切なのは事実ですが、それに気をつけるだけでは、どうにもならないこともあります。
自分ではどうにもならないことも
骨の細胞の働きが異常を起こし、骨を破壊してしまう場合があるからです。それだとどんなに生活に気をつけても骨密度は減り続けます。家だって、土台をシロアリに食い荒らされているまま、どんなに修理をしても、結局朽ちていくでしょう。
私も骨粗しょう症の疑いが出てきたころ、いろいろなことを言われたものです。食事がちゃんと摂れていないのではないかとか、もっと運動をした方が良いとか…
でも、自分なりに一生懸命やっていたつもりだったのです(まあ、努力が足りなかったのかもしれませんが)。それでもダメだと言われると、もうどうして良いものかわからないし、ちょっとヤケクソな感じになってしまいました。
だめ女さんのブログを読んで、そのときの感覚が蘇ってきたのかもしれません。
食事が摂れないことにも原因がある
今考えると、私は全体的に食事の量が足りず、結果骨に必要な栄養が摂れていなかったのだと思います。食事が美味しくない、量が食べられないことは自分でも気にしていました。
だから、私は様々な努力をしてきたと思います。毎日ウォーキングや筋トレをしたり、胃の検査に行って薬を処方してもらったり…
しかし、私がやっていたことは的外れだったようです。私は昨年橋本病が判明しました。橋本病は甲状腺ホルモンが分泌されなくなり、代謝が悪くなるのが主な症状です。代謝を正常な状態に戻すために、甲状腺ホルモンを補充しています。
それで気がついたのですが、甲状腺ホルモンを補充するようになってから、10年ぶり(もっと長いかもしれない)くらいに、空腹感を覚えるようになったのです。私が食べられないと感じていた原因は運動不足でも胃の不調でもなく、どうやら橋本病による代謝の異常のせいだったようです。
食べる量も以前に比べると増えており、自分が今までいかに食べられていなかったかを実感しました。もう少し早く橋本病に気がついていれば、骨密度がここまで減ることもなかったのかな、と思っています。
遺伝や体質も関係している?
また、遺伝や体質も関係すると思います。私の場合、母も骨粗しょう症で亡くなる直前は毎日自己注射をしていました。私はこれらのことを考えると、自分でどうにかなることではないと悟りました。余裕があれば気をつけるくらいにしておいた方が、心の健康のためにも良いのではないでしょうか。
それに今骨粗しょう症とは無関係と思っている方も、実は危ないということを知りました。骨密度は簡易的な方法(手の骨だけで測る方法)で測っても、正確なことがわかりません。
簡易的な方法では正常範囲だった人でも、きちんと測ってみると実は重度の骨粗しょう症だったということは決して珍しいことではないそうです。
そうすると、一層自分の力で骨粗しょう症をねじ伏せるのは無理そうです。これを受け入れて一緒に生きていくのが、私にとっては楽な道ではないでしょうか。
心は揺れるけど…
そう思っていても、いろいろとブログを読んだりすると、心が揺れてしまいます。本当はもっと運動するべきなのかな、お菓子はすべてやめた方が良いのかな…
最近はブログを読んでいると骨粗しょう症の記事を見かけることが増えたと感じます。やはり、みんな悩んでいるのでしょう(それがちょっと嬉しいのが、性格の悪さを露呈しているようで悲しいです)。しかし、治療で一時的に骨密度を上げたところで、年を取ればまた、下がっていくのです。
人間が年を取るのはそういうことですが、私はまだまだ修行が足りなくて、納得できないでいるのです。