昔の人が植えた実のなる木・有効活用するのは大変だし、気を使う…トラブルの可能性も!

柚子の木 生活

我が家の敷地内には柚子や柿の木が植わっています。昔の人はなにかのときの備えに、実のなる木を植えたのでしょう。特に柚子は樹齢100年ぐらいだと思われる大木で、道を歩いている人からもよく見えるようです。

かつて敷地内で同居していた夫の祖母は、20年以上前に88歳で亡くなりました。その祖母が物心ついたときには、すでに柚子の木は大きく古めかしかったそうです。

未だに実をつける健気な柚子の木

そんな古い木ですが、季節になると未だに何百個もの実をつけます。これはとても人間には真似ができませんから、ただもう感心するだけです。我が家に何百個の柚子があってもすべて消費するのは無理なので、知り合いに分けられると良いな~、と思っています。

それでも、あまり個数が多いと迷惑かなとも思うし、ご近所には柚子の木が植わっている家も多いのです。なかなか柚子は減らず、せっかく夫が収穫しても捨てることも1度や2度ではありませんでした。

柚子をくださいと言う人が現れたが

数年前のこの時期に、いつもウォーキングで我が家の前を通ると言う女性が「柚子をください」と訪ねてきたのです。たまたま収穫してあったものがあれば持って行ってもらいましたが、夫が忙しくて収穫できていないこともありました。

「ごめんなさい。今年はまだ取っていないんです」と言うと「じゃあ、いつ取りますか?」と女性は聞いてきます。

夫の休みは決まった曜日ではないし、休みに別の予定が入れば柚子の収穫はできません。いつ取るかはちょっとわからない、と答えるしかなかったのですが、女性は大まかな予定だけでも、と食い下がってきます。

確かに普段付き合いがない人の家のチャイムをわざわざ鳴らして、柚子をくださいと言うのはなかなかに精神的な負担があるはずです。勇気を奮ってチャイムを鳴らしたのですから、それなりの報酬が欲しい気持ちはわかります。

ただ、柚子を取るのが私なら、いろいろと答えてあげられますが、夫に託すしかないため、私が答えられることには限りがあります。本当にわからないと伝えて、ドアを閉めるしかありませんでした。

柚子のせいで人付き合いの難しさを実感

今年も柚子が実りましたが、とうとう女性は現れませんでした。私の言い方が悪かったのか…と考えてしまいます。しかし、一方でこうも思うのです。

我が家では柚子を売っているわけではなく、好意で差し上げているだけです。売っているなら商品がないとは言えませんが、差し上げているだけですから、ないときはないと言っても良いのではないでしょうか。

女性もないと言われたら、そうですかと引き下がっても良かったのではないかと思います。いつ取るかとまで聞くのは行き過ぎだと私は思うのですが…

夫はそんなことは気にするなと言いますが、何だか妙に心に引っかかってしまいます。

せっかく実のなる木があっても、良いことばかりとは限らないようです。そして、やはり人付き合いは難しいな~、と孤独な主婦は実感するのです。ちなみに現在も柿の木にはカラスがたくさん飛んできます。

柚子の実は狙いませんが、この時期の柿はカラスにとってありがたい食料のようです。しかし、庭にカラスが5羽もいると、正直怖いです。う~ん、やはり現在は実のなる木があっても、大変なことが多くなるだけみたいです。

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