あっという間の門送りにいろいろと思うこと・きれいな仏様は人の心を和ませる・棺って大切

別れ 突然 あっという間 生活

先日、ご近所さんが亡くなったため、昨日門送りに行ってきました。

ご近所さんはきれいな顔をしていた

自宅に帰ってきたときも、お線香を上げに伺いました。もう10数年ぶりに顔を見ましたが、とても小さくなっていて、一瞬誰だかわかりませんでした。元気だった頃はどちらかと言うとふっくらとして、体格の良い女性だったのです。

しかし、小さくなったと言っても、表情は穏やかだったし、顔色もとても良くて(亡くなったのに顔色が良いというのも変ですが…)今までに見た仏様の中でも一番きれいだと思いました。

きれいな仏様を見ていたら、自然と挨拶のときに昔ご近所さんに親切にしてもらったこと、それに対してのお礼が口をついて出てきたので、自分でも少し驚きました。本当に若かった自分に立ち返って、引っ越してきたばかりの頃を思い出すことができました。

どうやらきれいな仏様には、みんなの心を和ませ、生前の良い思い出を引き出す作用があるようです。そしてあの頃はわからなかったことがわかるような気がしたのです。

改めて感謝の気持ちを思い出せた

夫の実家に帰ってきたは良いけど、周りに知り合いは一人もいません。舅と姑すら私にはいなかったので、毎日長女と一緒にあてもなく近所をウロウロする毎日でした。それを見てご近所さんは私のことを気の毒だと思ってくれたのではないか、と考えが至りました。

あの頃はそんなことは考えず、ただお雛様だからちらし寿司を作ったと言われればそれを鵜呑みにして喜んでいましたが、今考えると血の繋がりがあるわけではないご近所さんがそんなに私のことを思ってくれたのだと、ありがたい気持ちでいっぱいになります。

門送りはあっという間だった

そういえばご近所さんはこんな話をしていたことも思い出しました。昔、まだ棺の中にドライアイスなどを使っていなかった頃、気温が上がってくる晩春は家の中が臭ってくることがあったそうです。

せっかく来てくださる方に申し訳なかった、とご近所さんは言っていましたが、だから真冬の今亡くなったのか、そんなことを考えながら門送りは終わってしまいました。

納棺は葬儀場で行うため、ストレッチャーに載せられての旅立ちです。棺に入っての旅立ちよりも、それはスピーディーであっという間に思われました。この時期、棺に入っていた方が寒々しくなくてよいな、と感じました。

毎回思いますが、門送りって本当にこれで良かったのかと、いろいろな点で考えてしまうものですね。今日は夫が告別式に参列しています。

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