体調を崩してしまった次女。相変わらずお腹の調子は良くないようです。
調子の悪い次女を見ていると…
調子が悪いと言っても、別に激しい痛みがあるとかまったく食事が摂れないわけでもありません。ただ、普段から少食なのが余計に少食になるというだけのことです。そして、口数は少なくなります。
命に別状がないなら、私も気にしなければ良いのに、あえて次女のことをよく見てしまいます。そうして、あれやこれやと気にして疲れてしまい、挙句の果てにはイライラしてしまいます。
以前、私がずっと引きこもりをしている次女のことが心配だと口にしたとき、次女はこう言ったものです。
私が引きこもりをしているのは私の問題だよ。ママが気にすることじゃないでしょ。
確かにその通りです。次女が引きこもりをしているのも、次女の胃腸が不調なのも、そして機嫌が悪いのも、それは次女の問題で私がどうこう言っても仕方がありません。
それでも、せっかく作った食事を無言で食べて、その後「お腹が苦しくなった」などと言われると、ひどく嫌な気持ちになるのです。
相手と自分の境界線が曖昧?
この嫌な気持ちになると、私は自分のことを振り返らずにはいられません。私は単に機嫌が悪そうな次女を見るのが嫌なだけなのかもとか、大人になって引きこもりを続けている次女に食事を作っていることを感謝して欲しいなどと考えているのかもしれません。
引きこもりを続ける次女も自分勝手だけど、こんなことを考えてしまう私の方が更に自分勝手なのではないかと考えだすと、何だか恐ろしいような気がします。
もともと私には家族の顔色を伺うところがあるようです。夫はよく大声で何に対しても文句を言いますが、それは私に対して不満があるから言うのだろうと考えてしまい、ストレスを溜めてしまいます。
相手の不機嫌を相手の問題として考えられず、何でも自分に関連付けて考えてしまうと、終いには相手も自分も悪いのだ、と自分のストレスを相手のせいにせざるを得なくなります。
私が次女に対していろいろと思うとき、『あんたも不機嫌かもしれないけど、私だって大変なの。不機嫌なの。何とかしてよ』と思っているのかもしれません。
結局、自分と相手の境界線を曖昧にしてしまうと、相手も自分も不機嫌になってしまいます。悪くするとそのうち、次女に自分の不満をぶつけてしまうかもしれません。
これから背負うのは自分の問題だけにしたい
次女のおかげで私は自分の心の癖がわかったわけです。これから時間がかかるとは思いますが、何とか相手と自分の間に線を引いて、相手の不機嫌に引きずられないような心を作りたいです。
しかし、それには実際に何をすれば良いのでしょう。ただ、気にしないようにするだけで良いのでしょうか。ただ、最近わかったのは、相手がどんなに不機嫌な顔をしようと、それを判断しているのは自分自身ということです。
私たちは別人の心の動きを読み取ることはできません。別人の頭の中は覗けないのです。相手が怒っている、喜んでいるというのは相手の気持ちを見たわけではなく、あくまでも自分で思っていることに過ぎないです。
それなら相手が何らかのアクションを起こすまでは、黙っていても良いのかな、と思います。結局、相手の本当の気持ちがわかるわけではないし、私は自分の問題を何とかするだけで精一杯なのですから。