悪玉コレステロール値を下げる効果があるサプリメントが問題になっています。腎機能が低下して、入院する人が続出。中には亡くなってしまった方、一時は人工透析が必要になった方もいるそうです。
そのサプリメントの存在は前から知っていて、ぼんやりと『こういうのでコレステロール値が下がるなら、薬を飲むよりは手軽な気がするな～』と思っていました。実は私も40代の頃から再三コレステロール値が高めだと警告を受けていたのです。
サプリで何とかなるなら…と思うのは理解できる
50代になると警告では済まず、医療機関で再検査を命じられるまでになりました。結局、甲状腺に異常が判明。コレステロール値が高いのはそのせいだということになりました。
現在は甲状腺ホルモン剤とともに、コレステロール値を下げる薬も服用していますが、何とかコレステロールの薬だけでも減らせないだろうかと今も思っています。私は薬が1種類増えると、それだけ自由が減るような気がします。
薬が増えるとともに、費用がかさみます。それだけではなく、処方してもらいに医療機関に行く手間、毎日決まった時間に薬を服用する手間が増えます。最初のうちはどうってことはないと思っていましたが、今はこういうことが積み重なって私の自由を奪っていることに気が付きました。
医療機関で薬を処方されると、医師の許可なく薬をやめるわけにはいきません（私が勝手に思い込んでいるだけかもしれませんが）。ですから、医師に相談するのは最後の手段として残しておいて、手軽に購入できるサプリメントで何とかできれば、と思ってしまったのです。
私は結局、サプリを飲むことはなく、真面目に処方された薬を服用していますが、毎日ドンドン被害者が増えていると報道されているのを聞いていると、私と同じように考えていた方が多かったのだな、と思います。
サプリは食品だから大丈夫と思っていた
報道に触れるたびに、もしかして被害を受けていたのは私だったかもしれないと考えずにはいられません。大体、医師に処方される薬については副作用といったことを真剣に考えますが、サプリメントについてはそこまで考えていませんでした。
サプリメントは何であるかと調べると、薬ではないとわかります。サプリメントはあくまで食品ですから、すでに病気になった人ではなく、健康な人が使うことを想定して作られているそうです。
このことから、私はサプリメントに気楽なものを感じていました。そこまで劇的な効果は現れなくても、毒にはならないだろうと思っていたのですが、それが間違いだったのですね。
薬は医師や薬剤師などが管理してくれますが、サプリメントはそのような管理がない分、危ないこともあるのかもしれません。今回被害に遭われた方が、1日も早く回復することを願っております。
本当に私やあなたのコレステロール値は高いのか？
それにしても、日本はコレステロール値の正常範囲がとても狭いようです。これも、このような被害の原因になったのではないかと思われてなりません。コレステロール値が高い人も動脈硬化の兆しがなければ、食事に気をつけながら様子を見ていることはできないのでしょうか。
これからもう一生通院しなさい、薬を飲みなさいと言われたら、誰だって怖気づくでしょう。だからサプリメントに逃げる人が後を絶たないのではないでしょうか。
いろいろな方のブログを読んでいると、頸動脈をエコー検査で調べて、動脈硬化の兆しがなければ薬は処方しない医師もいるようです。高コレステロールに対する考えが変われば、今回のようなことは起こらなくなるかもしれませんね。
よろしくお願いします。
