一昨日と昨日は氏神様の春祭りでした。昨日、夫はほぼ1日神社にいましたが、夜9時ごろにものすごい不機嫌な顔で戻ってきました。しかも、かなり酔っ払っています。
夫はもう10年近く地域のお囃子に参加しているのですが、昨日は会計の担当者が欠席。夫が代わりにお金の管理をしなくてはなりませんでした。夫はそれに腹を立てているのです。
会計の仕事は計算だけでない
お祭りには近隣の人たちがお囃子にお祝いを持ってやってきます。それはお囃子が活動するための大切な資金になるのです。ですから、会計はそのお祝い金を間違いなく管理する必要があります。
また、祭りの当日はどうしても食事の時間に関係なく活動するため、弁当などを手配しなくてはなりません。これにはどうしてもお金のやり取りが発生するため、お囃子では例年、会計担当者が弁当の手配をしていました。
会計が自分で手配から支払いまでした方が、立て替えてもらったお金を精算する手間もかからず、間違いも少なくなります。結局は会計担当者もその方が楽になるから、という理由があったわけです。
しかし、今回の会計担当者はそれが気に入らなかったのでしょう(お金の計算はするけれど、弁当の手配は会計の仕事ではないと思ったのかもしれません。それは各種団体によって違うと思います)。それなら自分はもう、会計を辞めたいとまで言ったそうです。
夫は最初から心配していた
今回の会計担当者の前は夫が会計を担当していました。役員を改選するとき、夫は自分が引き続き会計をやりますと言ったのです。ところが今回の会計担当者は、ここで会計になっておかないと副会長をやらされる、そうしたらいずれ会長をやることになるかもしれない、と思ったようです。
ぜひ会計をやりたいとその人が言ったからこそ、今回の会計担当者が決定し、夫は副会長を引き受けたのです。役員が決まってからも、夫はずいぶんと心配していました。
会計の仕事って雑用みたいなことも多いし、〇〇さん(会計担当者)は大丈夫かな?仕事も忙しいようだし、絶対俺がやった方がいいのに…
そうして結局は夫の心配どおりになってしまいました。お囃子の会長も、今辞められたら困るとの思いから、会計担当者には強く言えないらしいです。会計担当者ができないことは、すべて夫がカバーすることになるため、夫の負担が倍増。腹立ち紛れに酒を飲んで、酔っ払ってしまったというわけです。
しかし、年の途中で一度引き受けた役目を放棄すると言い出すとは、良い年をした大人のすることとは思えません。驚いたことにその人は会計は辞めても、お囃子は辞めないと言っているそうです。楽しいことはやるが、それに伴う面倒は引き受けないという態度が夫には許せないようなのです。
楽しみのためには面倒を引き受ける覚悟を!
どんなに小さな集まりでも、それを支えるためにはいろいろと面倒があるはずです。楽しい思いをした人こそ、そこに思いを馳せて、面倒は回り持ちでいこう、と思えるようになって欲しいです。
今回は都合が悪いなら、次回は必ずやるというふうに、自分も必ず面倒を負担する姿勢はなくしてはいけないのではないでしょうか。
まあ、お囃子の集まりは絶対に参加しなくてはならないものではありません。文化としてのお囃子が途絶えるのは大変残念ですが、これで誰かが困るわけではありません。夫も自宅で文句ばかり言っているなら、お囃子を辞めれば良いのです。
60歳を過ぎた大人たちがこの有り様です。若い人たちは何を見本に生きていけば良いのか…見ている私は暗澹たる気持ちになっています。こんなに面倒がたくさんある集まりに出て、それでもお囃子をやろうと言う人はいないのではないかと思うのです。