我が家の近所に60年以上前から営業している中小企業があります。製造業だということですが、そのときそのときで作っているものは違うようです(時代のニーズに合わせているとも言える)。
かつて近所の主婦が多数、その企業の内職をしていました。そして今、私と一緒にPTAの役員をしていた女性が3人(しかも私と同年代です)も、その企業の事務所でパートタイムで働いています。
近所で働くひとが羨ましいが
最近は前代未聞の物価高で、買い物に行くだけで一々ストレスがたまる日々です。どうしてもこの先の生活に不安を覚えます。少しでも働いて家計を助けられるのは何とも羨ましい話だと思います。
3人のうちの1人はすでに働いていた女性に「私も働きたいな~」と訴えたところ、採用されたと言います。しかも希望通り午前中だけの勤務になったということで、勤めてからはもう数年経っているはずです。
いくら羨ましいと言っても、私は自分を売り込むことはできません。なぜならその企業を経営しているのは夫の遠い親戚だからです。それでも私が人並に役に立つ自信があるなら、そんなことは気にせず自分を売り込んだかもしれません(むこうも都合が悪ければ断るだけでしょうし…)。
しかし、私にはかつてせっかく見つけたパートタイムの仕事をわずか5ヶ月で退職してしまった経験があります。いくら遠い親戚でも、住んでいるのは近所です。もしすぐに辞めることになったら申し訳ないし、何より気まずいと思います。
そして雇う方が我慢をすることになるかもしれない…と思うととても自分を売り込む気にはなれないのです。
自分でもどうすれば良いかわからない
我が家はちょうど通勤路にあたるようで、たまにパート先へ急ぐ彼女たちの姿が見えます。その度に私はちょっと複雑な気持ちになります。
最近専業主婦への風当たりが強いですが、私自身が『やはり外へ出てお金を稼いだ方が良いのでは…』などと考えてしまうから、余計に風当たりが強く感じられるのだと思います。結局どんなに強い風が吹いても、自分がどっしりと構えていられれば揺らぐことはないでしょう。
私は私に自信が持てないから、現状を肯定できず、何か違う方法(例えば家に居るのはダメで外で働いて賃金を得た方が良い)がないかとキョロキョロしてしまうのだと思います。これではどんなに弱い風でもフラフラしてしまいます。
このキョロキョロしている状態、どうして良いかわからない状態が私の複雑な気持ちの正体なのでしょう。さあ、これから私はどうしましょうか。
小さくても良いから1歩を踏み出したい
先日読んだブログ記事です。今の私にぴったりの記事でした。
このブログを書いている方は健康不安があるため、現在は専業主婦をしているそうです。しかし、いつも家計のために何かできることはないかと考えていらっしゃる様子。
考えた末に、週に1日でも良いから働こうという気持ちになったわけです。健康に不安があっても、1歩を踏み出すことを考える人がいるのです。私も不安でキョロキョロしているくらいなら、小さくても1歩を踏み出そうかな、と考えました。
まあ、とりあえず遠縁の経営しているところはやめておきます。