先週の土日に夫はわざわざ有給休暇を取りました。土曜日には自治会の役員会(月に1度開催)、日曜日には地元の囃子連で虫干しと慰労会があったためです。
毎日暑い中、外の仕事で疲れている上に、せっかくの休みも自分の自由にならない不満が爆発しているのでしょう。この数日、夫は様々なものに対して怒っていましたが、昨日は帰宅してから、不機嫌のかたまりといった状態でした。
きっかけは定年退職だった
夫はもともと怒りっぽい性格だと思います。それが60歳になり、定年退職をした頃からひどくなったようです。定年退職後、嘱託社員となり給与がかなり下がったことが影響しているのではないでしょうか。
仕事の内容も勤務時間も変わらないのに給与だけが下がるわけですから、仕事をする気持ちも萎えてしまうだろうと夫を気の毒に思う一方、職場への文句をずっと聞かなくてはならないのは憂鬱でした。
やはり大の大人の男である夫が大きな声で文句を言っているだけで、自分が萎縮します。決して私に向けて文句を言っているわけではないとわかっていても、です。
ついに「私や娘たちはあなたの文句を聞くための存在ではない!」と夫に対して言いました。一時はそれで少し文句が収まって、私の気持ちも休まるようになったのです。
老化なら仕方がない?
しかし、また昨日のような状態になってしまい、つくづく『これっていつまで我慢しなくちゃいけないのかな…』などと考えてしまいました。
不機嫌な顔でリビングで横になっている夫には、夕食が出来上がっても、それを知らせるのもはばかられます。夫が不機嫌なのは夫の問題、そう割り切っていられれば良いのですが、どうしても自分にも責任があるような気がしてしまうのです。
夫だけでなく夫の顔色を伺っている自分自身のことも嫌だと思い始めたとき、ふと目にしたブログ記事があります。
この記事によると、老化によって脳の前頭葉が機能低下すると怒りをコントロールできなくなるそうです。つまり、怒りっぽくなるのは誰にでも現れる老化現象の1つだというわけです。
老化なら仕方がない、お互い様ですが(私だって記憶力も判断力も低下しています)、そう思い切れない自分もいます。夫婦で1人が怒っている場合、もう1人がそれを受け止めてサンドバッグのような存在になりがちです。誰だってサンドバッグにはなりたくありません。
飲酒も関係しているのでは?
これから私は何年我慢をすれば良いのでしょうか。夫の怒りっぽいのは老化だけでなく、毎日の飲酒も関係しているような気がします。
このことは結構いろいろな方がブログで公言しています。
だから、少し飲酒量を減らして欲しいのですが(本当は断酒して欲しい)、夫はできないと言うばかり。そんなことをすれば仕事への意欲も消え失せるそうです。そんな夫を見ていると、本当に嫌になり、代わりに私が断酒をしています。断酒を始めてから、現在6ヶ月目に入りました。
あんなふうにはなりたくない、と思うお手本が目の前にいると、断酒もスムーズに進みます。これは夫と一緒にいて良かったことの一つです。また、夫と比べるからか、私のことを2人の娘たちはとても安定した穏やかな性格だと言います。
夫以外の人といたら、十中八九私の方が怒りっぽいと思うので、これも良かったことの一つかな?