このまま放っておいたらみんなで共倒れするしかないかも夫の弟を見ていて感じる怖さ

先日、心筋梗塞で入院した夫の弟。

夫の弟は元のもくあみだった

入院した次の日には夫が面会に行きました。そして、何とも複雑な面持ちで帰宅。弟はまた無一文に近い状態で、入院費用も払えないと言ったそうです。私は仕事の心配をしていましたが、心筋梗塞を発症する以前に、すでに仕事には行かなくなっていました。

一時はこの仕事を続けて、65歳まで年金を受給せずに頑張ると言っていた弟でしたが、1ヶ月も経たないうちに嫌になってしまったようです。

病院のベッドの上で弟はずっと、「掃除の仕事は体力的に辛すぎる」とか「あれだけ働いても、ろくに金が貰えないから、もう無理」などと文句を並べていたそうです。

夫は何度も「俺も退職してずいぶん給料が減ってしまった。お前に金を貸す（返すあてはないと思いますが）ことでウチが破産してしまう」と弟に言ったそうですが、弟はうるさそうに「わかってるよ」と言うばかり。

弟は生活保護を受けたいようでしたが、弟にはまだ次男との共同名義の土地が残っています。夫は土地が残っているから生活保護は無理だろう、と何度も弟に言っていますが、聞く耳を持たないようです。

多分、夫が土地を売却して金だけを渡して欲しいと思っているのでしょう。夫の話を聞いているだけで、私も胸が苦しくなりました。

夫と弟は、今年に入ってから土地を売却したばかりです。

そのときも、夫が業者を調べて段取りを付け、売却の前に行う測量にも立ち会ってあげました（弟は仕事で行けないと言ったので、夫が都合をつけた）。私は弟が困って土地を売るのに、ずいぶんと夫に頼るのだな…と思わずにはいられませんでした。

自分が生活保護を受けたいなら、そのために何をするべきか弟が自分で考えたら良いと思います。生活保護を受けるために土地の売却が必要だと夫に言えば、夫は喜んで手伝うことでしょう。

夫に対しては『やってやるから頼られるのだ、できないことはできないと言え』と思う一方、早く両親を亡くした夫には弟に対しての責任感があるのかもしれないとも思い、あまり強いことも言えないでいます。

以前にはちゃんと「できない」って言わないから、とことん頼られるのだと夫に言ったことがありました。夫は火の着いたように怒り、こう言ったのです。

俺が悪いからこうなったって言うのか！俺は何も悪いことなんてしていないのに。

別に私は夫が悪いとは思っていません。ただ、このまま夫が弟のせいで疲弊していくのを見たくないだけです。それに結局は弟の言うままに、金銭的な援助を続けていく夫を見ていると、自分の生活が脅かされるような不安を感じます。

確かに、我が家は夫が働いて家計を支えてくれました。しかし、その夫を支えたのは私だと思っています。だから、夫が自分の気持だけで弟に好きなだけ援助するのは、なにか違うと思うのです。

今日も夕方から夫は弟に面会しに行きます。下着が足りないから、家から持って来てと言われたらしいです。さあ、どんなことになるか…

弟の話を聞いていると思い出す人がいます。

あのときの私は、その人からの電話に出ることもできなくなりました。その人は統合失調症ということでしたが、今の弟にそっくりです。弟のことを放って置くと、また同じことになると思う。それが繰り返されたら、夫は何もかも失ってしまうかも…

弟は心筋梗塞だけでなく、心の方も診察した方が良いのでは…と思っていますが、それは私から言うことでもないのかもしれませんね。弟は頑なに自分はうつ病だと言っているし…しかし、精神の病が明らかになることで、開ける道もあるのではないでしょうか。