26年前に発生した名古屋の主婦殺害事件ですが、容疑者が逮捕された後も、報道されるたびに興味を抱かずにはいられません。
容疑者との共通点とは
先日、私が興味を持ったのは容疑者の女性が「私はあまり外に出ないから」と言っていたということです。近所との関係も希薄で、ご近所の方が玄関先でしか会ったことがないと言っていました。
その玄関先での会話で「私はあまり外に出ない」との言葉になったような…
やはり26年間隠し事をして生きていると、積極的に外に出て他人とかかわろうという気持ちにはなれないんだろうな、と思ったのですが、同時に『あれ?私もあまり外に出ていないぞ』と気が付きました。
以前、スーパーでご近所の女性に会った時に「ちっとも見かけないわね。どうしているのかな、と思っていたのよ」などと言われるくらいには、外に出ていないのです。
少々焦りましたね。別に後ろ暗いことなど何もないのですが…しかし、この容疑者逮捕される前まではアルバイトをしていたのですね。大手スーパーの事務をしていたと報道されていました。
と言うことは私よりも外に出ている…
まあ、職場では人間関係云々よりも、仕事が優先でしょうから余計な詮索をされることもなかったのでしょう。仕事中は余計なことを考える暇もないでしょうから、かえって容疑者にとっては心が安らいだのかもしれませんね。
後ろ暗いことはなくても…
私には後ろ暗いところはない、と先ほど書きましたが、ちょっと面倒くさいことなら抱えています。
それは娘たちのこと。上の娘は漫画や絵を描いて生活したいと自らフリーターをしていますし、下の娘はもう10年も引きこもっています。そして2人は同じ家に暮らしていながら、ほとんど接点もないという心配したらキリがない状態です。
この2人のことを人にどう話したら良いのか、私にはわかりません。別に家庭の事情を他人にべらべら話す必要もない、と思われるかもしれませんが、久しぶりに会った人には大抵、「娘さんたちはどうしているの?」と聞かれます。
わざわざ嘘を話すのは嫌だし、かと言って正直に話しても相手が困るだけです(経験済み)。相手が困っていると、自分も困ってしまい、それではどうしたら良いのだろうと途方に暮れてしまいます。
それで人に会いたくない気持ちが強くなり、外に出る機会もどんどん減っていったように思います。結局、外に出ない人というのは、何かを抱えていることが共通しているのかもしれませんね。
それ故、私はこの事件の容疑者のことを特別だとは思えません。殺人なんてすごく自分から遠いところで起こることだと思っていましたが、自分と同じような人間が殺人を犯して、普通に暮らしていたわけです。
だからどうだという話ではないし、決して容疑者のやったことは許されませんが…容疑者はバレなければ、事件のことは誰にも言わずにそのまま死んでいくつもりだったのかな。そういう人って、まだたくさんいるのでしょうか?
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