4月の終わり、近所に住む夫の幼馴染が検査入院したと知らせを受けました。そのままゴールデンウィークも終了して、一体容態はどうなっているのか、退院はいつになるのか、と夫は気になりだしたようです。
もう10日近く経つのに、何の音沙汰もないのです。ある日(5月8日だった)、意を決した夫は自分からメッセージを送ることにして、ポチポチとやっていると、そこに幼馴染が訪ねてきました。
幼馴染が退院した!
退院したその日に、幼馴染は夫に報告しに来てくれたのです。彼の報告によると、やはり検査入院というのはちょっと違っており、ごく初期の脳梗塞を発症したために入院したそうです。
幼馴染は定年退職後、近所の老人保健施設で運転手や雑用などを担っていますが、昼食時にいつものようにトレーでお茶を運んでいるのを見て、施設の利用者がこう言ったそうです。
何だか左手がおかしいよ。これじゃあお茶がこぼれてしまう。
言われるまで幼馴染は自分の異変に気がついていませんでした。自覚症状はないのに、左手がだらんとして、力が入っていないのです。おかしいと思い、その場で血圧を測ってもらったところ、普段では考えられないほど上昇していたのです(上が180と言っていました)。
もう、すぐに病院に行った方が良いということで、職場から市内で一番大きな病院へ直行。すぐに初期の脳梗塞と診断されてそのまま入院となりました。
脳梗塞は発症後早い時間であれば、薬(時間により何種類か薬があるようです)を点滴することで、ほとんど後遺症なしで回復できます。実際に幼馴染もまったく後遺症はない、と言っていました。
ただ、人に言われて初めて異変に気がついたくらいなので、もし家にいるときなら気づかずに重症化していたかもしれない…とも言っていました。しかも病院に行ったのは4月28日だったそうです。翌日は祝日。1日でもずれていたら、入院するのにも時間がかかったかもしれません。
4月28日に職場にいたことで、幼馴染の運命を大きく変えたのではないでしょうか。
幼馴染の父も同じ病気だった
かつて幼馴染の父親も脳梗塞で倒れ、後遺症が残ってしまいました。我が家が引っ越ししてきたとき、父親はまだ健在でしたが、左半身に麻痺が残っていたのを記憶しています。
私は自分の父親が脳出血の後遺症で右半身が麻痺していたため、同じような症状の人を見ると、ついどちらが麻痺しているかを見てしまうので、よく覚えているのです。
今回、幼馴染も左手に異変がありましたから、父親と同じような(血管の)箇所が詰まっていたということでしょう。もし声をかけられるなら「息子さんだけでも事なきを得て、本当に良かったですね」とでも言ってあげたい気持ちです。
それにしても、幼馴染の話を聞いていると、まるで健康番組で紹介されるようなエピソードだと思いました。今までは『そんなうまいことがあるか?』などと思っていましたが、今回は本当にあるんだな~と実感しました。
もしかするとお父さんが息子を助けたのかも…などという考えも出てきそうですが、運が良いのもここまでかもしれません。これ以上のことはお父さんもできかねるかも…
幼馴染には、これからはぜひ身体を大切にして欲しいです。できれば夫もそれを見習って欲しいです。


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