日本学術会議の会員105名のうち、6名の任命を菅総理が拒否したことが大きなニュースになりました。新聞の見出しもかなり大きかったですが、私はそもそも学術会議がなんだかわかりませんでした。
科学のことをあれこれする団体らしい
学術会議は、科学を国民の生活に役立てるための組織で、いろいろな分野の科学者のネットワークだということです。その活動は政府から独立しているということですが、所轄は総理大臣だということで、これも私にはよくわかりません。
総理大臣の所轄は、政府から独立していることになるのでしょうか。でも、総理大臣の所轄だから、新しい会員を菅総理のもとに届け出たわけです。そしてそのうち6名が拒否されて、会員にできなかったのですね。
学術会議側ではなぜ拒否したのか、理由を述べてくださいと要求しており、拒否せずに任命してくださいとも言っています。拒否した理由を知りたいというのは私にもわかります。
理由がわかれば、次には拒否されないように対策をとることができるからです。しかし、私たちが入社試験などを受けても合格できない場合はよくあることです。そしてその理由を教えてもらえることはまずありません。菅総理は拒否する理由を教える義務があるのでしょうか。
わからないことが多いけど、考えた
そして拒否された6名を任命してくれという学術会議側の要求は果たして妥当なのかも私にはわかりません。届け出た会員を必ず任命することになっているなら、わざわざ総理にお伺いを立てずに、学術会議で独自に会員を決定して、後で報告だけをするシステムに変えた方が良いような気がします。
総理大臣に任命してもらった会員でないと、科学の振興に何か不都合があるのでしょうか。学問の世界のことに、政治が口出しをしない方が良いのは、わかります。あれこれ口出しをされたら、健全に科学が発展できないかもしれません。
でも、総理が学術会議の言うことを全て聞くことと、政府が口出しをしないことが同じことなのでしょうか。
新聞を読んでいると拒否された6人というのは、いずれも過去に政府に対する批判的な態度を取った人たちだそうです。すると、それもどんなものだろうか、という気持ちになります。
放っておくと、また戦前のような時代に逆戻りしてしまうのではないか、と不安になります。科学以外にも、たとえば文学や美術などが政府に規制されることがあってはならないと思うし、第一それではとてもつまらない社会になってしまうと思います。
常識人の道は遠い?
あれだけ新聞に大きく載っているのだから、大きな問題だと思いますが、私は学術会議については、あれもこれもわからないことだらけなのです(あくまで私の場合です)。私以外の大人はみなわかっているのでしょうか。
突然学術会議という団体名を知ったのは私だけなのでしょうか。大人になると自然と常識的な知識を兼ね備えた人間になれると思っていましたが、それには努力が必要なようです。
現在、情報はあらゆる方法で私たちのもとに届きます。たまにうるさくなってシャットアウトしたい気になりますが、もっとアンテナの感度を良くして、必要な情報をキャッチすることが必要なのでしょう。
ニュースの時間にボ~っとしてばかりいては、ダメですね。学術会議に教えてもらったようです。
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