最近生理用品が話題になっている記事が目に付きます。最初は布ナプキンくらいでしたが、月経カップやナプキンを着けなくても経血を吸収してくれるショーツなど、私が想像もしていなかった製品がたくさん販売されるようになっています。
私が生理になった頃の状況
私は現在56歳です。初めて生理になったのは12歳のときで、今から44年前のことでした。当時生理用ナプキンはとても大きく厚ぼったくて、ポケットにはとても入らないような代物でした。その割に吸収力はなくて、小学校の授業の1コマ(45分)の間、血が漏れないかとヒヤヒヤしなくてはなりませんでした。
中学生になる頃には、ナプキンもコンパクトタイプが登場して、使い心地が進化したな、と感心しました。私は厚ぼったいナプキンが嫌で仕方がなかったので、すぐに飛びつきましたが、当時の同級生たちはこんなに薄くて小さいナプキンなんて、使えるはずがないとかなり疑っていました。
その後、夜寝るときに使うナイト用の発売、経血の量によって使い分けができるように、さまざまなサイズの発売、下着を汚さないように羽が付いたものまで登場するなど、私が生理になってからでさえ、ナプキンにはかなりの変遷があって面白いな~、と感じていました(1936年生まれの私の母の時代には、ナプキンはなかったそうです。脱脂綿を使っていたということです)。
ナプキンは進化しても気持ちの方は…
私は結婚するまではナプキンを買うのが恥ずかしかったです。私くらいの年代には、よくあることかもしれません。ナプキンだけを買うのが恥ずかしいからと、必要ないものを一緒に買うこともありました。
生理は健康な女性なら誰でもあるものなのに、生理用品を買うときはこんなにコソコソするなんて、何だかおかしいと思わないではありませんでした。でも、自分の排泄行為を人と語り合わないように、生理についても隠しているのが当然だとも思っていたのです。
それに今でもスーパーやコンビニで生理用品を買うと、外から見えないように紙袋に入れてくれます。あれは、やはり生理用品は恥ずかしいという人々の気持ちの現われのような気がします。ナプキンは進化しても私たちの気持ちは一緒に進化していなかったのでしょう。
今度こそ本当に進化するのか
でも、ここへ来て今まで思ってもみなかった生理用品が登場して、女性が生理から自由になるかもしれないと思いました。そしてテレビの番組では女性芸能人たちが堂々と生理について語るようになりました。とうとう本当に女性たちは進化するのかもしれません。
今まで私を含む女性たちは、生理に対してネガティブなイメージを持っていたと思います。それは、自分の母や姉たち、同性のあらゆる関係者からの刷り込みのようなもので、自分でも気づかないうちに生理に対してのイメージを受け継いでしまったのでしょう。
でも、生理から自由になれば(経血が流れ出る不快感がなくなったり、頻繁にトイレに行かなくても済んだり、漏れや臭いが気にならなくなれば、生理のことを気にせずに済んで、自由になったと言えると私は思います)、生理に対するイメージは今までとは違ってくるのではないでしょうか。
女性が生理から自由になれば、世界はもっと変わるはずだと思っていますが、それは大げさでしょうか。
散々生理について語りましたが、私自身は無事に閉経しました。よく体験談などで、生理がなくなったことで気持ちが落ち込むなどと聞いていましたが、私の場合はやった~!という感じでした。最後まで生理へのネガティブイメージは拭えなかったようです。
これからの女性たちはどうなるのか、無責任にも興味津々です。毎月のことですから、私の娘たちにも、ぜひ快適に過ごして欲しいです。
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