夫は顔がわからない

仮面 生活

テレビを見ていると、夫はなかなかあらすじが理解できません。理由の1つは、人の顔が覚えられないと言うことでしょう。特に女性は髪型やメイクがその時々で違うため、まったく見分けがつかないようです。

顔は関係ないのだとわかった

先日も相棒を見て、花の里の女将(益戸育江さん)がまた出て来た、と興奮していました。正解は森口瑤子さんですから、かなりのわからなさだと思います。

もし私なら、どうして顔がわからないんだろうと、気に病むと思いますが、夫にとってはまったく気に病むことではないようです。髪型やメイクで顔がわからなくなるのは当然、変えるのが悪いくらいに思っている節もあります。

私は普段髪型にもメイクにもまったく気を使いません。白髪は染めていますが、メイクはほぼしていないと言っても良いくらいです。しかし、最近夫を見ていて気が付きました。

持っているものよりも(つまり顔立ちや体型よりも)、後から付け加えたもの(髪型やメイク、そして身につける洋服、雰囲気など)の方が人間にとっては重要なのだということです。和服を着て髪をアップにすれば、森口瑤子さんは益戸育江さんになるのですから。

さまざまな付属品が集まって人を作る?

考えてみれば、私にも覚えがあります。私は昔から人間違いをされることが多かったのですが、私と間違われる人は皆、背は150cm前後の小柄でショートカット、メガネをかけていました。顔のタイプはバラバラでした。つまり私の顔立ちよりもショートカットやメガネなどの付属品の方が私をよりよく表していたということです。

昔は憧れの女優さんやモデルさんをとことん真似している人が結構いたものです。そんな人のことを呆れた気持ちで見ていた私でしたが、彼女たちは決して間違ってはいなかったのです。髪型やメイクを忠実に真似ることで、憧れの人に確かに近づけるのだと、今は私も確信しています。

顔が関係ないことに不安も

顔立ちなんか関係ないと思うことは、気楽に感じる一方で少し不安も感じます。夫は果たして私の顔をちゃんと認識しているのか気になります。もし、私の顔を確認しなくてはならなくなったとき、夫はそれができるのでしょうか。

夫はよくゲシュタルト崩壊も起こすようで、私の顔を見てしょっちゅう「ママの顔はこんなんだったけ~?」と言っているので余計に不安になります。いっそのこと、お前の精神に惹かれたんだとでも言ってくれればまだ救いがありますが、私の精神はそこまで素晴らしいものではないそうです。

いつも外に出ているのに、わからなくなる顔って一体何なんだろうと思います。でも、顔立ちの他に顔にはその人の内面が確かに現れるようです。付属品ばかりに気を取られて、内面を見逃すのももったいないですね。

最近マスクで隠されることが多いので、余計にこんなことを考えてしまうのかもしれません。このままマスクの世の中が続けば、余計に顔は関係なくなっていくかもしれません。これは良いことなのでしょうか。

 

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