長女が幼いとき、同じ地区内に住む女性の行動に納得ができずにモヤモヤしていました。その女性の子どもと我が家の長女は同じ年で、同じ幼稚園に通っていたのがきっかけで知り合いましたが、その子は毎日のように1人で我が家にやって来て(当時3歳でした)上がりこんで、おやつを食べて帰るので、私は困っていました。
今度は家に来てね、を期待していた?
たまに買い物にでも出かけていようものなら、我が家の玄関先でいつまでも泣いているし(近所の人から聞きました)、今日は外で遊んでとお願いしても言うことを聞きません。そんなとき、私にその女性はこう言いました。
いつもありがとう。でも我が家は子どもは家に上げない主義なの。あなたも嫌だったら、外で遊ばせてちょうだい。おやつも食べさせなくて構わないから。
しかも、その子どもは毎日勝手に家を出て我が家にやってくると女性は言います。子どもは目を離したすきに出ていってしまうのだから、どうしようもないと言う事でした。その女性の家と我が家は歩いて5分くらいの距離ですから、大人ならどうということはありませんが、3歳の子どもが1人で歩いてくるのはあまりにも危険だと私は思いました。
そのときから、もう25年も経ってしまいました。今よりものどかな時代だったのかもしれませんが、当時だって変質者はいただろうし、車も走っていました。
1人で出歩かせて、何かあったらどうするのかと私の方が不安になり、それがなぜ私が他人の子どもの心配までしなくてはならないのか、という怒りに変わっていきました。もしかすると私は、「今度は家に遊びに来てね」という言葉を待っていたのかもしれません。
それがなかっただけでなく、彼女の態度は、私が子どもを家にあげるからいけない、余計なことをしたと言わんばかりでした。だから余計に腹が立ったのかもしれないと今は思っています。
私の住んでいる地域は両親と同居をしている家庭が多く、気楽にママ友を作れる環境ではありませんでした。だから、本当はその女性は私にとって貴重な存在だったのですが、知り合ってすぐにそんな状態だったので、私はその女性と仲良くなることができませんでした。
彼女の態度が変わったきっかけ
子どもたちが大きくなるに連れて、その女性は自分と似たタイプのお母さんたちと大勢でつるむようになりました。昔の不良グループを彷彿とさせる女性たちに私は威圧感を覚えましたが、目が合ったので、挨拶をしたことがあります。しかし、それは無視され、私はいよいよその女性に対しての感情を悪化させていきました。
後に私がPTAの本部役員をやるようになると、その女性の態度は手のひらを返したように変わりました。女性の方からにこやかに挨拶をしてくれるようになったのです。驚いた私は一緒に役員をやっている人にそのことを話したところ、同じような経験をした人が何人かいて、皆呆れていました。
本部役員が大変だからねぎらってくれていたのかもしれませんが、それまでとの態度の違いはやはり信用できない人、という印象を与えてしまったようです。
そして現在
今では子どもたちが成人したため、彼女とはほとんど顔を合わせる機会がなくなりました。彼女がどういうつもりで私と接していたのかはいまだにわかりませんが、その頃は本当に嫌でした。自分にも悪いところがあるのかと考えたり、接し方を変えようとしたりしました。
でも、子どもの同級生のお母さんとの付き合いは、よほど本人たちの気が合っていない限りは後に残るものではありません。あの頃あんなに気にすることはなかったというのが今の率直な私の気持ちです。こうして後から考えると、挨拶を無視されたのも、実は相手の目が悪くて、ちゃんと見えていなかったのかもしれない、などと思えるようになりました。
明らかにあの頃の私は、その女性のやることなすことを悪い方に取っていました。今はそう思っていますが、あの頃の私は、私の思いがすべて事実なのだと思いこんでいました。ママ友との付き合いが、後に何も残らないなどと言うと、残念に思う人もいるかもしれません。
しかし、今の私はとても気楽な気持ちでいます。今、ママ友ができない、もしくはママ友との関係に悩んでいる人には、それは後々まで続くことはないから、悩むことなんてないよと伝えてあげたいです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
にほんブログ村
よろしくお願いします。