人の目を見られなくても良いのでは?

生活

今朝の新聞に人の目を見て話せません、という内容の投書が載っていました。投稿したのは40代の女性で発達障害ということでした。私の長女も発達障害の1種、アスペルガー症候群と診断されていますが、やはり人の目を見て話せないと言っています。

投稿した女性は人の目を見て話せないことで、ちゃんと聞いていないなどと誤解されているようです。相手から何度も非難されるとも書いていました。この女性は人の目を見ていると、そちらが気になって話に身が入らないそうです。

実は人の目は見ちゃいけない?

私の長女は人の目を見て話をすると、結局自分の目を見られることになるのが嫌だと言っています。目を見られると、とても威圧感を覚えるそうです。

私自身、人の目を見て話そうなどと意識をすると、何だか気まずい雰囲気になってしまうため、なるべく意識をしないようにしています。

野生動物は視線を合わせると危険だとよく言われます。猿はその良い例で視線を合わせると威嚇してきます(飛びかかってくることも…)。それは人間にも当てはまるように私は思います。その証拠に昔は不良と目が合うと凄まれたりしましたよね。いわゆる「なにガンつけてんだよ」ということです。

新入社員時代のマナー講座でも人の目をじっと見るのは失礼です、と教わりました。そのときは、目ではなく鼻のあたりを見るつもりでいましょうと先生が言っていました。

つまり話をするときに、人の顔のどこを見ようかと考える事自体が不自然なのです。顔のどこを見ようかと考えるのは、話に熱中できないからです。投稿をした女性は、人の目が見られないと悩むのではなく、どうしたら熱中して人の話が聞けるかを考えるべきです。

相手は目を見ないことだけを怒っているのではなく、話を聞いてもらえていないと思っているから、怒っているのです。

大切なことは文字にして

どうしても、長い時間話をするのが難しいなら、相手にそれを伝えた方が良いでしょう。自分の特性上、会話をするのが難しいこと、特に目を見て話をすると話の内容が入って来ないことを伝え、文書にできないかなどを検討してもらうのです。

文書にしてもらうのは、相手に手間をかけるようで申し訳ないと思うかもしれませんが、文書にすることで何度も見直せるし、言った言わないのトラブルが防げますから、相手にとってもメリットがあると思います。

もし相手が仕事や大切な用事について話をするのではなく、ただ世間話をしたいだけなら、相手に自分というものに慣れてもらうしか方法はないと思います。例えば家族との会話なら、一々目を見て話すなどと考えないでしょう。慣れてしまえば、目を見るとか見ないなどは関係がなくなってしまうのです。

私の長女も、慣れた相手とならまったく会話に問題はないそうです。人の目なんか見られなくても全然OKだと私は思いますが、どうでしょうか。

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