池江選手は確かにすごいけど

生活

競泳の池江璃花子さん、今明るいニュースとしてこの人は欠かせない存在になっています。白血病という病からの復帰というだけでもすごいのに、東京オリンピックに出場が決定。努力は必ず報われると涙ながらに語っているのを聞いて、良かったね~と思った人も多いでしょう。

少し心配

私も良かったと思いつつ、どこかでちょっと待ってと思っています。かつて池江さんは闘病生活にあたり、東京ではなくパリ五輪を目指すと言っていました。それが、思った以上の回復を見せて、東京に出場できるようになった、これは大変おめでたいことなのですが、私は少し心配にもなります。

そんなに焦って大丈夫なのか、もう少し自分をいたわった方が良くはないのか、と池江さんを見ていると思わずにはいられません。そして努力をすれば必ず報われるという言葉にも引っかかります。どんなに努力をしても、必ずしも報われる人ばかりではありません。

池江さんの発言で、努力をしても報われない場合に自分の努力が足りなかった、方法が悪かったんだと自分を責める人が出ないかと心配です。

池江さんの努力が報われたのは、もともと彼女が優れたスイマーだったからです。彼女の体力が元に戻るだけで、再びトップの地位に返り咲くはずですし、その上病気を乗り越えたということで、精神の強さが以前とは比べ物にならないはずです。

強くなった精神がある分、池江さんは以前よりも強くなっても不思議ではありません。そして、今彼女は復帰をしたばかりで、精神が高揚しきっているように見えます。それが落ち着いたときに、どう影響するかと考えるとやはり私は怖いと思ってしまいます。

もっとゆっくりして欲しい

だから復帰はもう少しゆっくり、時間をかけてした方が良いと思います。ただ、アスリートが活躍できるのは、人生の中でほんの少しの間なのでしょう。テレビで見ているだけでも、どの競技でもどんどんと若い選手が台頭して選手の入れ替わりが起こっています。早く復帰しないと、と考えるのも理解できます。

それでも、私は池江さんを1人の女性として考えると、自分を大切にしながら競技をして欲しいと考えます。

池江さんの人生は選手を引退してからも長く続いていきます。無理をすることが、選手を引退してからの人生に影響を与えたらつまらないし、結果としては自分を大切にすることが選手生命を延ばすことにもつながるのではないかと思います。

病気をした自分を忘れないで欲しい

池江さんには自分が病気をしたことを忘れて欲しくありません。病気をしたのも他ならない自分自身なのだと認めて生きて欲しいです。

この世界には様々なことがあります。元気な人だけでなく、病気の人、ケガをした人、精神的に不安定な人もいます。池江さんのような表舞台に立つ人が人の弱さや脆さを知っていて、それを忘れないことがどんな人でも生きていけるような社会を作るのに役立つのではないでしょうか。

今のままだと池江さんは人生の明るい方に一直線に行ってしまい、暗い方は振り向かないような、そんな気がします。

それにしても、こんな感想を持つようになり、改めて老婆心という言葉を噛み締めているところです。

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