子どものなりたい職業で、男の子の1位が会社員だったそうです。夢のない話だと心配する人もいるそうですが、私はそうは思いません。子どもが自分の夢をうまく言えないのは当然のことだと、私は思います。
子どもはまだ知らないだけ
広いようでいて、子どもの世界は狭いです。自分が子どもの頃のことを思い出してみると、世界は教室(つまり自分のクラスです)と自宅、後は少数の友だちの家くらいでした。
子どもはなりたい職業について知識もなければ、イメージもできないのではないでしょうか(現在はネットでいろいろな知識を得られますが、自分が主体的に調べたいと思わなくてはそれができません。子どもの世界は昔とそれほど変わっていないと思います)。
だから自分が一番良く知っている、会社員が選ばれたのではないかと私は思うのです。大人になって医師になる子どもがいたとしても、身近に医師として働いている人がいなければ、仕事はイメージできないでしょう。
周りにいる大人たちは、子どもの言うことを尊重して、「そんな仕事はつまらないよ」「やらない方が良いんじゃない?」などとマイナスイメージの言葉をかけないように気をつけていれば良いと思います。
内心、夢がないな、つまらないなと思っても、それはただ今は知らないだけ、まだイメージができないだけだと、まず大人が知るべきなのです。
あれこれ言われて萎縮してしまった
私は子どもの頃、やたらと夢はなんだと聞かれる機会がありました。ないと答えると、母につまらない子どもだと言われ、医師や看護婦と答えるとそんなの無理に決まっているだろう、身の程を知りなさいと言われ、どう答えたら良いのかわからなくなってしまいました。
そして私は大人の顔色を見ながら、自分の身の程に合った夢を嬉しそうに語るという、1種の嘘つきに成長しました。今なら私は昔の私に言ってあげたいです。
夢なんて、なくても大丈夫。何とかなるよ。夢がなくても、生きていければそれで良いんだから。
やりたいことを見つけるのは難しい
大人になってからやりたいことを夢と呼ぶなら、自分のやりたいことがわからない大人はたくさんいます。やりたいことがわからないから、自分で自分のことを喜ばせることができません。お金を使って出かけたり、買い物したり、飲み食いをすることにしか楽しみを見いだせないのです。
子育てが終わったら、退職したら、自分は一体何をして毎日過ごすんだろうと、考えたことはありませんか?それは自分のやりたいことがわかっていないと、時間がたくさんできてしまうのが怖くなります。
お金を出して楽しみを買うのは別に悪いことではありませんが、それだけでは毎日楽しく過ごすためにはたくさんのお金がかかってしまいます。お金がないから毎日楽しくないと思っている人の中には、本当は自分のやりたいことがわからないために楽しくない、つまり夢がない人がたくさんいるように私には思えるのです。
大人ですらこうなのですから、子どもに夢を聞いて、望む答えが返ってこなくても仕方のないことかもしれません。
叶わないのが夢かも
今、私の夢はストレスなく生きることです。毎日悩みなく過ごせて、空き時間にブログの記事を書けたら、楽しいと思います。しかし、夢は叶わないから夢なのかもしれません。現実は厳しいです。
毎日のように私は何かで悩み、落ち込んでいます。これを日々解決しようとして、試行錯誤しています。私が悩むことには、家族のことが多く、これと言った解決策があるわけではありません。だから、いつストレスがない日々が訪れるのか、私にはわからないのです。
もしかして悩みを解決しようと、試行錯誤をしている途中で人生が終わってしまうのかもしれません。
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