近頃酒を飲みすぎている、それがわかっていても、何かきっかけがないとなかなか禁酒をするのは難しいです。でも反対にあれほど飲んでいたのに、何かのきっかけで禁酒ができたという人もいます。どんなきっかけがあれば、禁酒が成功するのでしょうか。
きっかけとして少し弱い健康問題
健康問題がきっかけになって、禁酒を考える人もいるでしょう。でも、健康診断で肝機能の数値が少しくらい悪くても、それが即禁酒に結びつく人は珍しいです。私の夫は痛風の発作を起こしていて、足が痛いのに、その痛みを我慢して酒を飲み続けようとしていました。余程の苦痛や病気でなければ、禁酒には結びつかないかもしれません。禁酒を余儀なくされる状態は、もはや普通ではありませんから、そうなる前に飲酒を自分でコントロールすることを考えましょう。
禁酒をした人たちが、こぞってメリットとしてあげるのが、体調がよくなることです。
私の場合は、劇的によくなったことはありませんでしたが、地味にいつも体調が悪かったのがなくなりました。私の場合は、むくんでいて体が重い、食欲不振なのに痩せないなどの症状がありました。年齢のせいにしていましたが、今は酒のせいだったのかもしれないと考えています。
人間関係も大切にしたい
人間関係に亀裂が入るのも、禁酒を考えるきっかけになるかもしれません。
ただし、人間関係に影響するほどの飲酒をする人は、その場の記憶がない人も多く、周りの人だけが不愉快になっていて、本人は気がついていない場合があります。また、人間関係に影響を与えてしまった後では、信用を取り戻すのが難しいでしょう。人間関係に影響があってから、禁酒を考えるのでは、遅いかもしれません。
一番効いたのは夫の一言
そして、私が酒を飲んでいるときに、夫からいわれた衝撃の一言を紹介したいと思います。
いわれたのは、もう10年ほど昔のことですが、あまりに衝撃だったので、今でも忘れられません。それは「お前、顔が崩れてるよ。怖~い!」というものでした。
自分で鏡を見ると、いつもの顔に見えましたが、そのとき何気なく携帯電話で自撮りをしたのです。次の日、もう1度自撮りをして2枚の写真を比べてみると、酒を飲んでいたときの私の顔の右半分は下方向に垂れ下がっていました。
人間の顔は大体の人が左右対称ではありませんから、片方がたるむことはあり得ると思います。それでも、その自撮り写真は酷すぎました。酒を飲むことで、筋肉が弛緩した状態にでもなったのでしょうか。放っておくと、普段のときもそうなるのではないかと、急いで対応策を検索しまくったのはいうまでもありません。
禁酒のきっかけになれば、結果オーライ
酒を飲んだ翌日に顔がむくむことは、仕方がないと思っている人もいるでしょうが、何回もむくむことで皮膚がたるむこともあるそうです。そうなると、本当に酒のせいで顔が崩れるかもしれません。現在私は55歳ですが、まあたるみは年齢相応ではないかと思っています。あれからは夫から何もいわれていません。
私は見た目が一番と考えているわけではありません。その証拠に、今の年齢になってもメイクもしていません。でも、持って生まれたものをみすみす破壊する勇気はありません。顔は崩さないように生活していきたいと思っています。酒を控えることで、顔が崩れるのが予防できるなら、それに越したことはありません。徐々に禁酒に向かっていければよいと考えています。
当時は夫の一言に腹が立ちましたが、禁酒に向けてきっかけができたと考えれば、感謝の気持ちが湧いてきます。現在私は毎日だった飲酒を10年ほどかけて、週2~3度に減らし、先月からは週に1度にできました。禁酒したいと思っていても、できない人は酒を飲んでいるときの自分の顔を自撮りしてみてください。そして次の日にじっくりとそれを見てください。何か感じるものがあるはずです。