昨日12月28日の夜10時少し前、そろそろ寝ようかと言っていたときに、夫の携帯電話にラインの着信がありました。夫が見てみると、携帯電話の画面にはこんな文言がありました。
今、何していますか?〇〇(近所のスナックの名)にいます。
送り主は夫の同級生
ちょっと見には女性からのラインのようにも思えますが、これは夫の同級生の男性からでした。その同級生は1人で工務店を経営しており、比較的仕事の自由が効くらしいのです。年齢的にも子どもたちは巣立ち、それほど一生懸命に働かなくても良いようです。
同級生は看護師をしていた奥さんとの間に4人の子どもたちに恵まれました(子どもたちは我が家の娘たちと同年代でしたが、当時でも4人きょうだいは珍しかったです)。妻と子どもたち、それに自分の両親が同居するにぎやかな家庭を作りました。自分の職業を生かして家族がのびのびと過ごせる大きな家も建てました。
ところが、奥さんとは離婚、両親は年齢的なこともあり、病気で他界、そうこうするうちに子どもたちも次々と結婚や独立をして、家から出て行きました。自分で建てた広い家で同級生は今、一人暮らしをしているわけです。
夫がたまに飲みに行って、帰りに家の近所のスナックに行くと、必ずその同級生がいるのだそうです。夫はその同級生と飲みだすと必ず、帰宅は深夜になります。私はどうも、その同級生は酒も好きだけれど、寂しいのではないかと思えてなりません。
寂しそうだけど、羨ましい気持ちも
1人で広い家にいるなら、誰かがいるスナックにいる方が良いと思っているような気がします。私はその同級生のことを寂しいのかな、と気遣う反面少し羨ましいとも思っています。
我が家では娘たちが独立する気配もなくて、それが心配のタネになっていますが、同級生にはそれがありません。自分で仕事をしているのだから、お金の心配がそれほどあるとも思えません。1人で夜な夜な飲みに行くのは寂しそうですが、気楽そうだとも思えるのです。
周りの人がどんな目で見るかによって、同級生が幸せなのか、孤独なのかまったく違って見えるのではないかと思うと、興味深く思えます。誰かのことを考えるとき、その人を見ているようで、実は自分の気持ちが反映されているのではないでしょうか。
同級生は孤独だけど、そこが羨ましいと思っている私には、今の状況から解放されたいという願望があるようです。同級生は案外、こんな自由で気楽な生活も悪くないと思っているかもしれません。ただ、年末年始は事故や病気が発生する時期だと思います。同級生も夫も、ぜひ、健康に気をつけて生活して欲しいと思います。