鎌倉殿の13人・昨夜見た人はみんな気持ちが収まらなくてドンドンつぶやいたようですよ

源頼朝らしき人物 テレビ

日曜日の午後8時からは大河ドラマを見ている方も多いのではないでしょうか。私もその1人ですが、昨夜は途中でこれは見ていられない、見るのを止めようかと考えてしまいました。私が見るかどうか迷ったのは、鎌倉幕府を創設した源頼朝のために忠義を尽くした上総介広常が御家人たちの目の前で誅殺される場面です。

関東地方で武士としての実力を積み重ねてきた上総介のことを、利用するだけ利用して、用がなくなると後々自分に反旗を翻す恐れがあるという理由で頼朝は切り捨てます。もっとも頼れるものはもっとも危険なものだという頼朝理屈はわかるような気もします。

辛くて嫌なのに見てしまった

しかし、自分と頼朝には強い信頼関係があると信じて疑わない上総介は、謀反人として殺されることに納得がいかない様子でした(誰だって納得して殺されることはないでしょうが)。自分の信じていたものが踏みにじられた悲しみが上総介の顔を覆い、見ていると辛くなるばかりでした。

そんなに辛いなら見なければ良いのに、結局私は最後まで見てしまいました。上総介の死に様だけでなく、それを見ていなくてはならない、御家人たちの心の動きに目が離せなくなったのです。良い話を見て感動しても心が揺さぶられますが、これは別の意味で心が揺さぶられ、その刺激から逃れられなくなったような気がします。

頼朝は確かに鎌倉幕府を創設しますが、道半ばでこの世を去ります。落馬が原因だとも、今でいう脳出血だったのだとも言われています。この後頼朝の息子が将軍職を継ぎますが、長続きせず権力は補佐役を務めていたはずの北条氏に移っていくのです。

史実の違う面が見えてきた、ような

昨夜のドラマを見ている限り、もし頼朝が早くに亡くならなくても、いずれ権力は源氏の手から移っていったと思わずにはいられませんでした。誰も信頼できなかった頼朝。危険だと思う人物を排除しても、すぐにまた危険な人物が現れることでしょう。それにはキリがないように思います。

誰も信頼できず、孤立を深めて、最後には政治どころではなくなり、幕府を追われることになったのではないでしょうか。学校の授業で習ったときには『せっかく親の仇の平家を滅ぼして、自分で幕府を築いたのに、頼朝って報われない人だったんだな~』などと思っていましたが、すべては逆だったのかもしれません。

頼朝が自分で源氏の終焉を招いてしまったのかもしれない、と昨夜はしみじみと思いました。史実は何1つ変わっていませんが、自分の見方が変わると見えるものはガラリと変わりました。この変わりようがもしかすると歴史物の面白さかもしれません。

みんなも同じ気持ちでホッとした

しかし昨夜はあまりのことに、ドラマを見終わると同時に、ツイッターでみなさんはどう思っているのかを調べてしまいました。ツイッターのトレンドワードは大河ドラマ関係ばかりで、思わず気持ちが盛り上がりました。

みなさん、私と同じく衝撃を受け、悲しんでおられる様子で少しホッとしました。これが悲しいと思う日本人はまだまだ大丈夫だと思ったのです。それだけ頼朝役の大泉洋さんや上総介役の佐藤浩市さんの演技が素晴らしかったということですね。

私はあまり以前と変わらない生活をしていますが、コロナ禍で家に閉じこもるようになって、心の潤いが足りないと感じている方もいるでしょう。こんなドラマで強制的に心をもみほぐすのもまた一興かもしれません。来週もやっぱり見るのかな?

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