ツイッターのおすすめにあるツイートが流れてきて、思わず『私と同じだ!』と共感しながら読んでしまいました。それは自分1人の昼食でご飯をラップのまま、おかずは冷凍(チルドだったかも)のシュウマイをトレーのママ食べているという画像付きのツイートでした。
自分を大切にするためにラップのままでご飯を食べるのでは?
リプライには私のように共感した人が多かったようですが、中にはチラホラ批判的な意見もありました。いくら自分だけの食事でも、もう少し気をつけよう、それが自分を大切にすることになるのだから、というものです。件のツイートをした女性は主婦であり、妊娠中でした。だから、自分を大切にして欲しいという内容のリプライをする人がいたのでしょう。
まあ、ツイート女性もこれは褒められたことではないとわかっていたのだと思います。それでも、誰かに共感して欲しくて、わざわざ写真を撮る手間までかけてツイートをしたのでしょう。その気持ちが私にはよく分かるような気がするのです。
この先ずっと結婚生活を継続するとして、妊娠をしているときはまだ先が長いです。自分の昼食につかうお皿はほんの少しかもしれませんが、それを何十年分積み上げると一体何枚になるのだろうと思います。私が妊娠をしていたのは、もう30年ほど前になります。私が毎日昼食に皿を1枚使うとしても、1年で365枚、10年で3650枚、30年なら10,950枚になるのです。
若い女性はいろいろと大変です。子どもを生むときは、妊娠前から薬や食べ物、生活習慣に気を配り、妊娠してからも我が子が健康に誕生するためにやはり食べることには気を抜けません。出産してからも授乳する人は、薬や食べ物に気を配ることが必須条件ですし、我が子の好き嫌いに悩むのはその健康を心配しているからです。
この大変な期間は誰にとっても長いものです。子どもが生まれてからのことは、パートナーと分担できても、実際に妊娠・出産するのは女性ですから(胎児である我が子の栄養に責任を持てるのは女性になるでしょう)、一生を通して見ると食べることに関しては女性の負担が大きくなるような気がします。皿を洗う手間、何を食べるか考える時間を減らそうとするのは、当然といえば当然です。
ラップのご飯は小休止
私は自分が当事者であったときは無我夢中で、疑問を持つことはありませんでしたが、実際に自分がそれらのことから解放されて(つまり年を取ったから)みると、それまでの生活があまりに不自由で制限されていたことに気が付きました。今は自由になった!食事の栄養もマナーもクソ喰らえ!といった心境です。
だから私は若い女性が自分だけのお昼にラップのままでご飯を食べる、その気持ちがよく分かるし、実際に自分も同じことをするのです。それをすることで心身ともに一旦休みにできるのではないでしょうか。人間には誰にでも休みを取ることが大切です。休めばまた次に進む気力が湧いてきます。
ただし、この休みも行き過ぎればセルフネグレクトに通じる場合があります。ツイートをした女性は自分1人のとき、と断っていますが、家族も食事を提供してもらうばかりではなく、協力をして大変な時期を乗り切ってほしいと思います。
夫だって、祖父母だっていつケガや病気で妻の世話になるかわかりません。実際に我が家はそうでした。家庭を運営する最初のときから協力体制ができている(できるまでは大変だと思いますが、どんなことでも慣れだと思います)と後々助かりますし、ラップのままのご飯も減っていくかもしれません。私は辞めないですけどね。