「コンバット」や「ブラックキャップ」などの商品名でゴキブリの通りそうなところに置いて使う、置き型の殺虫剤があります。我が家でも愛用していて、部屋の中だけでなく外にも専用品を置いています。
ベランダに何かいる!
今日、そろそろ取り替えようと家の内外を一巡したのですが、2階のベランダに出ようとしたときに、サンダルのすぐ横に何か茶色いものが見えます。よく見るとまだ幼い(普通のスズメよりも小さく見えました)スズメが一羽いるのです。
私がすぐ側に来ているのにスズメはピクリとも動きません。普通なら人間がすぐ側に来たら、驚いて飛んで逃げるでしょう。もう一度様子を見に行くと、スズメはベランダの角にじっとうずくまり、ベランダの床と同化しているように見えます。
まったく動かず、鳴きもしないので、もしかすると何かの原因で弱っているのかもしれないと思い、嫌な想像がムクムクと湧いてきました。もう、殺虫剤の交換どころの騒ぎではありません。我が家のベランダで死なれると嫌だなと思い、早目に移動させた方が良いのかとも考えました。
野鳥には手出しをしてはいけないのを思い出した
しかし、以前にどこかで野鳥のヒナが落ちていても決して人間が手を出してはいけないと聞いたことがありました。人間が良かれと思ってヒナを助けたつもりでも、親鳥にとってはありがた迷惑なのだそうです。
人間の匂いが移ったヒナを親鳥はもう育てない場合もあるとのことです。だから、一番良いのは放っておくことなのです。ベランダにいるスズメがヒナなのかどうかは怪しかったのですが、ここはひとまず放っておくことにしました。ただ、いつまで放っておけば良いのかもわからず、不安でいっぱいになってしまったのも事実ですが…
しばらく1階で過ごしていると、頭上から激しいスズメの鳴き声が聞こえてきました。何となくこれは親スズメが子スズメの移動を促しているように思われました。この鳴き声が聞こえてから、さらにもう一度様子を見に行くと、あれほどじっとしていたスズメの姿はなくなっていたのです。
置き土産のようにフンがしてありましたが、スズメ自体を片付けることを思えばフンの始末の方がよほどマシです。スズメがいなくなっていたことで、気が抜けてまだフンはそのままですが。
実際は少し違ったらしい
仕事から帰ってきた長女にその話をすると、人間の匂いが移ったヒナを親鳥が育てないということはないと言います。そもそも鳥類はそれほど嗅覚が発達していないとのこと。考えてみれば、鳥の鼻に当たるのはどの部分なのか…ちょっと影が薄いです。
しかし、ヒナは巣立つ前に飛行訓練をします。慣れていないため、途中で離脱してしまうこともあるようです。多分、ベランダにいたのは途中で離脱して休んでいたヒナではないかと長女は言っていました(グーグル先生調べですが)。
それを勝手に移動してしまえば、迎えに来る親鳥も困ったでしょう。実際に親切心から動物病院に連れて行って、親子の絆を断ち切ってしまう例もあるようです。決して正しい知識からではありませんでしたが、スズメの親子は無事に再開できたようで、本当に良かったと思いました。
それにしても、この時期からしばらくはいろいろな生き物にハラハラさせられます。本当に早く季節が進んで欲しいです。もう、ゴキブリくらい虫だし、小さいしどうってことはないか、と考えるくらいですが、やはり嫌なのでちゃんとコンバットは全部置きました。
我が家では効果があるようです。コンバットの側に死骸が1つありましたから…