昨年夫のことを我が子のように考えて接してくれていた叔父と叔母が相次いで亡くなりました。今年は新盆です。
新盆だから出かけたものの
偶然にも叔父の家のお盆と我が家のお盆は同じ日程です。本来ならこちらはこちらでお付き合いもあって、出かける時間の余裕はありませんが、今年だけはぜひ叔父と叔母にお線香をあげたいという夫の強い希望があったので、昨日は叔父の家を訪ねたのです。
叔父と叔母が住んでいた家というのが、埼玉県南部の小さな街です。昨日は突風と大雨で倒木被害が出て、夕方のニュースで何度も紹介されていました。
私たちはちょうど突風が起こる時間に叔父の家に向かっていたのです。途中まではよく晴れたお天気でしたが、途中で黒い雲がどんどん近づいて要るのに気が付きました。そして雷雨。ワイパーがまったく役に立たないほどの降り方で、私は今までにこんな大雨を経験したことがありません。
これがゲリラ豪雨というものなのでしょう。前が全く見えなくなり、仕方なく路肩に停車しましたが、あまりに降り方が強かったために、窓を閉めているにもかかわらず、水しぶきが侵入してきました。
車の中にいると雨の音が大きく響くのでしょう。恐怖感を覚えるほどでした。心配になって家に電話をしましたが、雨の音が大きすぎるために誰が出たのかもよくわからず「窓を閉めて!洗濯物をしまって」と伝えるのが精一杯でした。
夫は最悪の事態を考えたが
夫はこのとき『このままゆみこねこと2人で死んじゃったらどうしよう。残された娘たちはどうなるんだ!』と思っていたそうです。大げさだな、と私が言ったところ、夫は胸を張ってこう言いました。
俺はいつも最悪の事態を考えているからな。いつも最悪の事態を考えて行動しないといけないぞ。
ただ、もう車に乗って出発してしまったわけですから、いくら最悪の事態を考えても、娘たちのために何もできません。せいぜい最期に備えて覚悟を決めるくらいしかできないでしょう。
本当に最悪の事態を考えるなら、雷雨の可能性のあるときは外出しない、予定があったら取りやめることになりますが、それでは会いたい人にも会えないし、予定が立てられないため、いくら休みがあっても足りなくなってしまいます。
あっという間のできごとだった
結局雷雨はあっという間に止みました。無事に叔父と叔母にお線香を上げることができたのです。しかし車が走れなくなるほどの雨。これでは対策のしようがありません。
黒い雲が近づいてきたら、建物内に避難とはよく言われていますが、我が家が住んでいる地域には誰でも入れる建物など都合よく建っていません。
今日は長女が出勤です。夕方からは再び雷雨の可能性があるそうです。
「避難できる場合は避難して、車が走れそうなら連絡してね。こちらから連絡することもあるから、連絡がとれる状態にしていてね(長女は通知音などをすべて消しているため)」と長女には伝えましたが、無事に帰って来られるといいな~、と思っています。
昨日の帰り道、倒木を何本も見かけました。ただ倒れているだけでなく、縦に裂けてしまっている木もあり、無惨な姿でした。叔父の息子(夫の従兄弟)からは、畑が水没してしまった…とラインのメッセージが届きました。
自然のこととは言え、大雨、雷、突風の力は凄まじいです。もう当分は被害がないことを願ってやみません。まあ、忘れられないお盆になりました。