昨日、「鶴瓶の家族に乾杯」という番組を見た人も多かったのではないでしょうか。志村けんさんが登場した回を、追悼のために再編成して放送していたからです。
福島の人たちと志村さん
夫が見ていたので、私も一緒に見ました。2010年の放送だったので、志村さんはちょうど60歳、今の私と同年代です。志村さんの代表的なギャグ、「ダイジョブだぁ~」のルーツは福島県にあるそうです。だから旅先は福島県小野町でした。
志村さんの登場に喜ぶ街の人たちと普段はシャイな感じの志村さん、どちらもとてもよい笑顔で、なんとも楽しそうでした。この放送の後に東日本大震災が起こり、福島県を含む東北地方の人たちの生活は一変しました。そして、志村さん本人ももういなくなってしまいました。
人間や人間の作ったものは、なんて儚いんだろうと、番組を見ていて何度も思いました。私も同じ人間です。今私は確かに生きていますが、それはいつまで続くのか誰にもわかりません。儚いのは私も一緒です。東日本大震災も新型コロナウイルスも、決して他人事ではないということを実感せずにはいられませんでした。
人生を精一杯生き抜くために
私は柄にもなく、志村さんのはにかんだ笑顔を見る度に、何度も泣きそうになってしまいました。でも、しんみりしてばかりもいられません。必ず終わりは来ると自覚ができただけでも、前より進歩したのかもしれません。
人生を精一杯生きるというのは、何も立派なことでなくてもよいのではないでしょうか。自分のしたいことを1つ始めてみる、なんていうのもよいかもしれません。今までと違う店で買い物してみる、逆方向に散歩に行ってみる、普段は見ないテレビ番組を見る、そんな小さなことでも、積み重ねると人生を生き抜くための力になるような気がします。
くじけそうになるけど
私にとってはクラウドソーシングの仕事を始める、ブログを始めることが冒険でした。今もそれは続いています。小さなことかもしれませんが、それでも、私もくじけそうにあることもあります。「やっぱり、私には無理なんだ」「向いていないんだ」などという言葉が、胸のうちに湧いてくることもあります。
でも、必ず終わりは来るということをせっかく自覚したのだから、やはりもう少しこの冒険を続けていこうと思います。志村けんさんはいろいろなことを私たちに残してくれる人だったようです。お笑いの人を見て泣きそうになるなんて、ご本人が知ったら、残念に思うのでしょうか。